北海道 礼文島  (5月28日〜6月1日)


レブンアツモリソウ


レブンアツモリソウと
カラフトアツモリソウとの交雑種



レブンアツモリソウの群生地


 礼文島渡った目的は、レブンアツモリソウの観賞である。このアツモリソウは礼文島の固有種であるが、その数は少なく現在では貴重な植物である。

 群生地開きは5月19日で、満開は25日頃との予想がされていたが、私たちが訪ねた28日は、まだ3分咲であった。このところ、最高気温が10℃に満たない日が続いており、開花が遅くなっているようである。
 数日待って6月1日に再度訪ねると、花は7分咲で見頃になっていて、嬉しさがこみ上げてくる。

 花は純白で、ふっくらとした特徴のある姿かたちが愛らしく、そのことが人気のゆえんである。その人気ゆえに、一時は盗掘によって絶滅の危機にさらされたそうであるが、盗掘防止の啓発活動や増殖技術の開発、さらには地元の人々による監視活動によって、絶滅の危機を免れているそうである。

 礼文島は春から秋にかけて、貴重な高山植物が咲き続ける花の島である。この花の島が、未来永劫に自然豊かな島であり続けることを願っている。



 
ハクサンチドリ


クルマバツクバネソウ

 
ヒトリシズカ







礼文岳(490m)


 5月28日

 レブンアツモリソウを観賞したあと、雲ひとつない天気に誘われて、礼文島の最高峰である礼文岳を歩いた。
 所要時間は4:05。

 この山は島の中央に位置しており山頂からの展望は360度、すばらしい眺めである。

 すぐ近くには雪が残る利尻山が圧倒的な姿で聳え北には洋上遙かに、サハリンであろうと思われる島影がかすかに浮かんでいた。 

礼文岳山頂から見た利尻山


礼文岳

   
タチツボスミレ

 
ハマハタザオ

 
ザゼンソウ


ナニワズ

 
ミヤマカタバミ


ヒメイチゲ


ハルリンドウ

  



     桃岩展望台

レブンコザクラ


 5月28日

 礼文岳から下山後、色々な高山植物が咲くことで有名な桃岩展望台周辺を散策した。

 散策道の周辺ではクロユリやレブンハナシノブはまだつぼみであったが、ピンクのレブンコザクラや白いエゾノハクサンイチゲなどが、海から吹き上げる冷たい風の中でけなげに咲いていた。



ハクサンイチゲ


 5月31日

 島の中心街である香深から桃岩展望台を経て知床集落へ周回をした。 所要時間は3:00。

 今回は、桃岩周辺での開花の進みを期待しての再訪である。
 しかし、、桃岩展望台付近ではレブンハナシノブのつぼみが少し大きくなってはいたが、全体の花の状況は4日前とほぼ同じであった。
 開花のスピードが遅いのは、このところ続いている低温のめであろうが、もう少し気温が上がれば、現在つぼみであるクロユリやハナシノブなどの花は、満を持していたかのように一斉に開き、素晴らしいお花畑となることであろう。

キバナノアマナ

 
ホソバノアマナ


 
シロバナエンレイソウ







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