松前町 松前公園 ・ 函館市 五稜郭



5月4日


松前公園松前公園

 北海道の南端にある松前公園を訪ねた。
 サクラはほぼ満開。というのは、この公園には色々な品種が植えられており、まだ開いていない品種から既に散り始めた品種まであり、開花状況の表現は難しいが、それだけ長く楽しめるように植えられているようだ。

 有名な光善寺の血脈桜(けちみゃくざくら)はちょうど満開であった。このサクラの樹齢は三百年。本来は上に向かって伸びる枝が樹齢とともに枝垂れて、その先にはぼんぼり状のあでやかなはなを咲かせ、漂う芳香は伝説を彷彿とさせるようである。



光善寺

 
大山桜
 
品種 南殿
  公園内の見頃のサクラは血脈桜と同じ種類の南殿と大山桜 



五稜郭


 サクラの開花前線は4月30日に函館に到着、五稜郭のサクラはその後4日で満開である。九州に比べると開花始めから満開までの期間は短いが、これが北国のサクラの徴であると言われている。

 サクラは古木であるが、ほとんどの木は大枝が切除されていて、ボリュウム感に欠ける状況である。しかし、あと数年すれば見事なサクラの大木に復元することであろう。

 五稜郭タワーから見ると公園の輪郭が良くわかる。その幾何学的な形とサクラの組み合わせは、日本的な城跡との組み合わせとは異なる西洋的な趣である。 
   



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