新潟県 神林村 お幕場森林公園・
山形県 鶴岡市 鶴岡公園・熊野長峰山(430m)・高舘山(274m)



4月19日

 
お幕場森林公園 
 夜明けに通りかかった大きな池にたくさんのコハクチョウが羽を休めていた。
 しばらく眺めていると次から次に数羽の群れになって飛び立って行く。

 観察に来ていた人の話では、近くの水田に餌を求めて飛び立っているのだそうだ。白鳥の越冬にとっては餌場となる水田、すなわち農業も大切な役割を果たしている。

 白鳥たちの北帰行は、毎年サクラが咲くこの時期に始まるそうで、あと数日で白鳥を見ることができなくなるそうである。
 サクラが満開の池で偶然にも白鳥に出会った私たちは幸運である
 
コハクチョウとカモの類

鶴岡公園
 
鶴岡市の中心部にある公園で、サクラの名所でもある。
 この公園は古木が多く、堀を両岸からつつむように咲く満開のサクラは圧巻である


ミズバショウ


熊野長峰山

 今日の目当てはミズバショウである。この山には湿原が数カ所あり、昨日は小さな湿地では既にミズバショウが咲いていたので、今日は大きな群落に出会えるのではと、期待が膨らむ。登山道ではたくさんのショウジョウバカマが今を盛りに咲いていた。

 この山はクマの生息域であり、私たちはクマよけの鈴をつけて歩いた。途中で見た枯れた大木には、クマが昆虫の幼虫を補食したと思われる新しい跡が、生々しく残っていた。比較的里に近い山ではあるが、クマとの遭遇を避けるためにはには細心の注意が必要のようだ。

 湿原にはたくさんのミズバショウが立ち上がっていた。花は開き始めたところで、満開まではあと1〜2週間はかかりそうであるが、大きな群落に出会えて嬉しさいっぱいである。

ショウジョウバカマ

 春の女神
ギフチョウ 



熊野長峰山頂から見た庄内平野


山頂


高舘山

 カタクリが咲くこの山は登山道もあるが車道が山頂まで続いており、今回は時間的なこともあって、車で上ることにした。

  中腹から上では一面にカタクリが咲いていた。薄日が射す中、カタクリは花びらを春風になびかせるようにして咲き誇っていた。
 カタクリは里に近い山でたくさん見られ、新潟や山形県では普通の草花的な存在のようだ。九州に暮らす私たちにはうらやましくも思える。

 九州山地のカタクリは減少が著しく、心が痛む状況である。今回、東北の里山を歩いてみて、カタクリは九州でも、昔は人里の近くで見られる、普通の花であったのではなかろうかとふと、思ったところである。

 九州のカタクリも開花は早いのでは
 
新潟県から北海道にかけて、今年のカタクリの開花は7日前後早いようである。
 私たちが見た範囲でも早く開花しており、すでに開花が終わったところもかなりあった。

 同じように九州や中国山地のカタクリの開花も早いのではなかろうかと思っている。
 
 
カタクリ

 
キクザキイチゲ



雪の山に映える満開のサクラ  




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