トンギリ山(1,250m)〜黒峰(1,283m) 熊本県


経路概念図 クリックで拡大

3月7日

 山都町旧清和村の栗藤集落からトンギリ(尖)山〜黒峰を周回した。所要時間は3:50であった。この所要時間には、復路での登山道探しに費やした時間も含んでいる。

 登山道はよく整備されており、歩くのは快適だ。一の瀬越え近くになると雪が現れ始め、トンギリ山では霧氷が出迎えてくれた。
 この冬は気温が高く、霧氷を見る機会が少なかっただけに嬉しくなる。

 山頂からの展望は360度。あいにく雲が多く遠望は今ひとつであったが、小川岳や霧立越の山影を望むことができた。

 黒峰から西へ下る途中、一旦林道に出て、また、すぐ登山道に入る。そこから先のスギ林では登山道が不明瞭で、しばらくすると踏み跡は完全に消えてしまった。
 スギ林の中は見通しが利かず、地形図とコンパスを手に、前後左右をを見渡しながら進んだ。歩きながらの登山道探しは、かなりの時間を費やした。私たちがうっかりして登山道を見失った可能性もあるが、この周回路は歩く人が少ないのであろう。
 登山道が不明瞭な部分は、経路概念図のA〜B間である。

 国土地理院の1/2万5千地形図に記載されている破線の道は、現在では使用されていないらしく、かすかな痕跡を残して廃道と化しているようだ。その廃道には、数本のけもの道も交錯をしていて紛らわしく、注意が必要だ。
 登山道が不明瞭なA〜B間は、復路よりも往路に利用した方が道標も見つけやすく、進行方向も分かりやすいと思われる。

 出発の時には気づかなかったが、登山口の近くではジロボウエンゴサクのピンクの花が咲き始めていた。
 山頂は霧氷が美しい冬の様相であったが、里では春の花が咲き、この日は冬と春、二つの季節を楽むことができた。
 


端正な三角錐のトンギリ山


トンギリ山から見た黒峰

    
一の瀬越え
登山道と重なり鞍岡方面
へ通じている古道

 
エビの尻尾

 
栗藤集落に
ある登山口



ジロボウエンゴサク

 


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