熊ヶ峰(569m)〜悪所岳(506m)〜戸町岳(427m)  長崎県


経路概念図 クリックで拡大

 1月10日

 長崎市の大山集落から熊ヶ峰〜悪所岳〜戸町岳を周回した。登山口の周辺は道幅が狭く、路肩駐車の余地はない。私たちは、集落にある教会に相談して駐車をさせていただいた。

 熊ヶ峰への登山口の近くには15cm×10cmほどの小さな道標があるが、それを見落として登山口を特定するのに手間取った。周辺を歩きまわり、地形図とコンパスで自分たちなりに登山口を特定した。この時点では、道標や手がかりとなるものがなくても入山するつもりでいた。しかし、念のためにと思い、辺りを注意深く見直している時に道標を見つけた。道標は最奥民家の花壇の中にあった。やれやれだ。地図読みの試験を受けて正解が示された気分である。ルンルン気分で登りにかかる。 

 登山口からしばらくは竹林で踏み跡がわかり難く、目印を見失わないように歩いた。竹林から先は切りひらかれた防火帯の道である。要所には道標もあり安心だ。
 熊ヶ峰からは長崎半島北部の山々を、悪所岳への途中からは、昨日歩いた八郎岳周辺の山々を見渡すことができた。

 今回は、もう一カ所で登山道探しをした。その場所は悪所岳から戸町岳へ向かう途中で、熊ヶ峰への分岐を過ぎ次に林道に出会う所で、経路概念図のA地点である。この地点は、林道が登山道を分断した状態になっている。登山道は林道から見ると垂直に4〜5m高い所、つまり林道に出る前の尾根道の延長線上にある。ここには道標がなく、地形図とコンパスを使って登山道を見つけた。
 今回は2カ所で登山道探をしたが、結果が良ければ地図読みや道探しもまた、山歩きの楽しみの一つであるということを実感した。

 戸町岳の頂からは東に平成新山、西に長崎湾、北には遠く佐賀との県境の山々を見渡すことができた。
 この時期、登山道で出会える花は少ないが、サツマイナモリが数株咲いていた。サツマイナモリの花期は12月〜5月で、冬にも見ることができる数少ない草花の一つである。



熊ヶ峰山頂


悪所岳の近くから見た左、小八郎岳 右、八郎岳


悪所岳から見た大崎地区と雲間からの陽光


まだ残っていたネジキの紅葉


悪所岳


悪所岳山頂

 
ヒノキのシカ被害防止策


サツマイナモリ


戸町岳



戸町岳山頂

戸町岳から見戸町岳山頂から見た長崎市方面 右奥は橘湾





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