熊群山(805m)  大分県



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 12月27日

 由布市旧庄内町の加倉集落から、熊群神社参道を経て山頂を往復した。熊群山は、信仰と伝説の山である。
 途中の大きな岩や水場には至る所に神仏が祀られており、地域の人々の篤い信仰心が感じられる。
 
 コースの中腹は傾斜が急で、本宮上部の鎖場は難所である。この日は鎖場の岩が濡れていたこともあり、私たちの技量や体力で通過できるかどうか、慎重に判断をして取り付いた。鎖場上部の石祠までの急坂が終わると傾斜は緩やかになり、平たい台地状の地形が広がっていた。

 ここから山頂までは踏み跡が不明瞭で、地図と磁石で現在地を確認しながら、テープの目印に沿って進んだ。しかし、ルートは数本あるようで、目印も左右にばらついている所があり、慎重に方向を見極めながら歩いた。

 現在地を特定しずらい地形の中を進み、三角点のある山頂標識を見つけたときは、ほっとして思わず笑みが浮かんだ。

 復路は山頂から祠まで、往路とは別の目印に沿って歩いてみた。結果はGPSの軌跡の通りで、往路とは若干のずれがある程度で、全く支障はなかった。

 この日、GPSの電波の受信状況は、神楽殿から祠までの間が不良で誤差も大きく、その間の軌跡や断面図の精度は低い。しかし、祠から山頂にかけては受信状況が良く、この間のGPSの誤差は通常の範囲である。

 神社の参道ではシマカンギクやヤブツバキが咲き、山頂の近くではツルシキミやアオキの実が赤く色づいていた。
 

ツルシキミの実とつぼみ

ルート概念図 GPS軌跡
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難所の鎖場

 
参道で見たヤブツバキ
 

アオキ


本宮


大岩に祀られている神仏



鬼が一夜にして築いたといわれる本宮手前の石段


注連縄が張られている神聖な水場





神楽殿


大岩が転がる「鬼くずし」


シマカンギク


ツクシアザミ


フユイチゴ 

参道沿いの沢