稲尾岳(959m)  鹿児島県


ルート概念図  GPS軌跡

 9月27日 

 錦江町稲尾岳ビジターセンター手前にある、西口コースの登山口から、枯木岳〜山頂〜滝巡りコースを周回した。
 この大隅半島南部の山域一帯は、西日本最大級の照葉樹林帯で、森林生態系保護地域に指定されている。

 登山道は一部を除いて、すべて照葉樹林の中を通っており、秋の乾いた空気と木漏れ日が心地よい。今回歩いた山域の谷は、花崗岩の浅いものであるが、沢では以外にも水が豊だ。これは、人の手が加えられたことのない照葉樹林という、恵まれた自然環境によるものであろう。

 登山道ではススキの穂に朝露が光り、サザンカの花が咲き始めていた。山頂近くでは、ヤマボウシの実が赤く熟れ、うす黄色のキバナアキギリが満開を迎えていた。

 林床では、おとぎ話に出てくるような赤いきのこ、ツチトリモチが至るところで姿を現し始めていた。このような環境のところでは、スダジイの根域にヤッコソウも顔を出す。ヤッコソウは出ていないかと、気をつけながら歩いたが、時期が少々早すぎて、まったく見ることはできなかった。
 地元の錦江町、南大隅町観光協会では、天然記念物であるヤッコソウの鑑賞登山を11月5日に行う計画で、参加者の募集が行われていた。 


稲尾岳


稲尾岳山頂

 

紅葉の始まり


サザンカ


滝巡りルート「照葉樹の滝」

ヤマボウシの実


ツチアケビの実

 
 
ミヤマシキミの実


朝露を宿したススキの穂


スギゴケ

コフジウツギ


キバナアキギリ


照葉樹林の妖精
  ツチトリモチ



シロオニダケ


ホトトギス

 
ヌマダイコン


ゲンノショウコ


ノマアザミ

 

ミヤマウズラ

 
ガンクビソウ

 
ツルリンドウ



ナンバンギセル

  

ハギ