大平山(315m)   福岡県

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 6月28日

 梅雨の合間を見て、朝倉市の甘木公園から山頂一帯を歩いてみた。山頂から俯瞰すると、田植えが終わった筑紫平野が、遙か遠く夏雲と交わるまで広がっていた。

 今回一番の喜びは、純白のクチナシの花との初めての出会いであった。このクチナシは、生えている状況から、人によって植えられたものではなく、鳥やタヌキなどによって種子が運ばれ、芽を出したものであろうと思う。この幼樹が無事に育ち、来年もまた、気高く香る花を咲かせてほしいと願っている。

 散策道では、ヤマハギが咲き始め、オカトラノオの群落では、たくさんの白い花を横になびかせていた。。途中のヤマモモの大木の下では、熟した実がぽとっぽとっと稔りの音を立てながら、次から次に落ちていた。そのほかには、ナワシロイチゴの実が熟し、クリやイヌビワの幼果は、日に日に大きくなっている様子であった。

 この山一帯は、数年前から公園として整備が進められ、今春完成した。しかし、残念なのは、その整備の過程で自然環境が大きく変えられ、あまりにも人工的になりすぎたことである。今後、類似の整備が行われる場合は、自然環境や生態系にできるだけ影響を与えないように、最大限の配慮が望まれる。



田植えが終わった筑紫平野



山頂から見た耳納連山西部



ナワシロイチゴ

 

カタバミ


 
エビヅルのつぼみ



ヘビイチゴ



カマキリのこども





 

ヤマトシジミ


  
オカトラノオ



ツユクサ

 

ドクダミ



ヒメジョオン



コナスビ

 


ハナアブ



フユザンショウの実



ヨウシュヤマゴボウ



サンカクヅルの実



ムラサキニガナ



アカメガシワの花



ヤマモモ



ニガナ



イヌビワの幼果



クリの幼果


 
ヤマハギ

 
クチナシ






オニノゲシ





 

オオジシバリ