樫原湿原

6月10日

  二丈岳から下山後、唐津市旧七山村の樫原湿原を訪ねました。
  湿原では、トキソウやヒツジグサが見頃でした。足下の草むらを注意深く観察すると、日本では最も小さい、体長2cmの真っ赤なハッチョウトンボが静かに羽を休めていました。
 樫原湿原は、九州では比較的規模の大きい湿原であり、121haが保全地域に指定されています。
保全地域には、絶滅危惧種に指定されている貴重な植物が自生しています。またハッチョウトンボやモートンイトトンボなど、絶滅危惧種に指定されている昆虫も生息しています。
 この湿原は、環境省や佐賀県ならびにボランティアの方々によって保全活動が行われています。
植物や昆虫のなどの鑑賞は、指定された観察道からはみ出さないように、訪れる一人ひとりが人マナーを守り、この大切な自然環境を、将来にわたって保全していきたいものです。

   

   
トキソウ

ヒメアギスミレ

ヒツジグサ

木道の下からひょっこり現れたノウサギ

ノハナショウブ

ハッチョウトンボ 雌
 
ハッチョウトンボ 雄