セツブンソウが咲く里山ハイキング  広島県庄原市(旧総領町)


 3月3日 

 セツブンソウ(節分草)の便りに誘われて、中国山地を訪ねました。今年は寒さが厳しく、開花は1週間ほど遅れていましたが、日当たりの良い所では見頃を迎えていました。
 私たちが訪れた日は、ウメのつぼみはまだ堅く、雪が舞う冬の様相でしたが、それでも日だまりでは、スミレやフクジュソウが開き始めていました。
 セツブンソウはその名のとおり、節分の頃、いち早く春を告げるように咲き始めます。
セツブンソウと同じところに、セリバオウレンも咲いていました。
 セツブンソウが自生しているのは、里山の畑と樹林との境で、夏の間は、いつも下草が刈り取られている環境のところです。

 総領町では、公開地が8カ所設定されています。公開地は、2〜3kmの範囲にありますが、各公開地は、その立地環境によって開花時期が異なり、花は2月中旬から3月中旬にかけて見ることができるそうです。ハイキングコースは、この8カ所の中から、開花している地域を結んで設定しました。公開地や開花情報は、町内にある「道の駅」や庄原市役所総領支所で得ることができます。 毎年、花のもっとも良い時期に「セツブン草祭り」が行われており、今年は3月18〜19日に行われるそうです。

 セツブンソウは、関東以西の本州に自生する、とされています。しかし、近年では減少が著しく、惣領町では絶滅したと思われていたそうですが、1985年に自生が再確認されて以来、手厚い保護と増殖に取り組み、現在では「日本一の自生地」といわれるまでに回復してきています。






雪の中でも元気に開花

 



セツブンソウ自生地の風景
畑と樹林との境

                    








 

 




セツブンソウのつぼみ
  



 
ピンク系の花






日だまりに咲いていたスミレ




  
セリバオウレン
   

  

 


    
ハイキングコースの路肩で咲き始めていたフクジュソウ




まだ堅いウメのつぼみ