冬の知床ウオーク




広々とした雪原



2月13日
 冬景色の知床を歩きました。天気はうす曇りで気温はマイナス7度、風はほとんどなく穏やかでした。
 私たちが歩いたのは、知床自然センターを起点に設定されている、フレペの滝コース2kmと森林コース2.5kmです。積雪は1.5m程度で、スノーシューとダブルストックを使用しました。景色や動物達との出会いを楽しみながら、ゆっくり歩きましたので、所要時間は3:00でした。
 フレペの滝は凍りつき、うすい青色の巨大なつららに覆われていました。この滝からは眼下にオホーツク海を一望でき、水平線まで見渡す限り、白い流氷に埋め尽くされていました。海岸の大木では、オオワシやオジロワシが羽を休めていました。
 森林コースは自然林の中を周回するコースです。知床の主峰羅臼岳(1,660m)の展望を期待していましたが、あいにく山体の大部分はガスに包まれて見ることができませんでした。かわりに、とでも言うように、知床峠をはさんで南西に位置する知西別岳(1,317m)が、一瞬ではありましたがその山体を見せてくれました。
 途中では、厳しい冬をたくましく生きるエゾシカの群れと何度も出会いました。 



オジロワシ



流氷の上に突き出した
大木で羽を休めるオオワシ





ガスに大部分が包まれた羅臼岳


エゾシカの足跡が続く自然林






氷結したフレペの滝




一瞬姿を現した知西別岳





    


    
知床半島を埋め尽くす流氷





 
海岸にうち寄せ盛り上がった流氷


 

根回り穴



雌ジカの群れ




キハダの樹皮を盛んに食べる雄ジカ




厳しい低温でできた幹の凍裂




雪化粧の自然林