古処山(859.5m) 福岡県



山頂からの眺め 中央奥は宝満山方面


経路概念図 クリックで 拡大







山頂からの眺め 奥はくじゅう連山



山頂からの眺める、完成したばかりの小石原川ダム


2021年3月31日

 久しぶりに古処山へ出かけてみた。国道322号沿いにある登山口から、山頂へ向かう。
 尾根に出ると、これまでの登山道に重なる新しい作業道ができていて、それを辿る。
 地図のAで作業道と別れ、以前からの登山道を進む。
 人工林を抜け、特別天然記念物のツゲが茂る尾根を登る。すると、良い香りが漂ってきた。あたりを探してみると、ツゲの葉陰にコショウノキの花を見つけた。良い香りは、その白い花から。
 これまでの経験では、コショウノキの香りは顔を花に近づけたときにだけ匂ってきた。それが、今日は1~2m離れたところで気づいた。これは、この個体の香りが格別に強いのか。あるいは、早朝無風状態での現象か。そのどちらかであろう。
 さらに進んでいると、足元にはオオキツネノカミソリの若い葉が点々と目に付く。ところが、その葉は全て地面の近くで切断されている。近寄って切断面を見ると、シカが食べた跡である。
 オオキツネノカミソリのシカによる食害は数年前からひどくなり、大きな群落は全滅状態となった。 それに、若い球根などから出始めた幼い葉もシカの食害が始まっていて、状況は極めて深刻だ。
 そんな中、期待をしていたホソバナコバイモやヒトリシズカなどは清楚な花をつけていて、一安心である。



満開のヤブツバキ

 


山頂



ツゲの中に佇む石仏



石仏 背景はツゲの古木



国道登山口
道標は「八丁峠登山口」の表示
ここから八丁峠までは、国道
を奥の方へ約1kmほど



ルートに立つ道標



消防署のレスキューポイント



山頂にあるナシの蕾



ツゲの花




ツゲの芽立ち


  
ホソバナコバイモ



ショウジョウバカマ

 

ヒトリシズカ

 

シハイスミレ


 
マルバスミレ


 
マルバスミレ


 
フデリンドウ


 
ツボスミレ


 
白色マルバスミレ



ギンリョウソウ



キランソウ



ヤマルリソウ



アセビ



コショウノキ



セントウソウ



マムシグサ



狭いネットで保護されている
オオキツネノカミソリの正常な葉



鹿に食べられている
オオキツネノカミソリの葉




ヤマザクラ



動物の足跡 キツネ?

 

ヤマザクラ



車道から見る山桜

   


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