古処山 (859.5m) 福岡県



山頂からの眺め 中央左・霞む小石原川ダム湖 中央右はダム工事にともない、広く伐採して削られた山肌 


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古処山山頂



2020年7月30日

 長かった梅雨がようやく明けた。そこで、気になっていたオオキツネノカミソリの状況を見に出かけてみることに。
 オオキツネノカミソリはシカの食害がひどくなり、昨年は花が数輪見られただけで、ほぼ全滅の状態であった。
 この貴重な植物を守ろうと、嘉穗三山愛会の皆さんたちによって、大がかりな保護ネットが敷設された。
 今日は、保護ネットの中に咲いているであろう花を期待して現地に到着。
 ところが、最も大きな群落に張られたネットの中は、つぼみも花も全く見られない。咲いていたのは、山頂に張られた小さなネットの中に数輪と、登山道に立ち上がっていた一本のつぼみだけである。
 オオキツネノカミソリの地下部が生きていれば、早春の頃には葉が伸びてくる。そのことを期待して、観察を続けたい。
 今日は山頂で、懐かしい山友さんご夫妻にばったり。嬉しい再会に心が弾み、足取りも軽く帰路についた。 


















 山頂の保護ネットの中に咲くオオキツネノカミソリ



最も大きなオオキツネノカミソリの群落
があったところに張られた保護ネット
右側のネット内もオオキツネノカミソリ
の花は全く見られない



登山道に立ち上がっていた
オオキツネノカミソリのつぼみ



山頂の奥にある四等三角点
点名は古処山


 
ウバユリ


 
オオカンゲ



露に濡れたカラマツソウ

 


歩道に重なるように新設されている作業道
林道を横断して、直進方向へ
新しい作業道を進む



光芒の登山道




新しい作業道 



作業道から徒歩道(登山道)へ
分岐に、小さなテープの目印がある



ツゲ林に佇む石仏


山頂に実るナシ



 
 
登山道で見られるシカの足跡

 
 
ヤスデ

 

ムシカリの実



日本の貴重な苔の森・No13(日本蘚苔類学会)に認定されている古処山の苔 

 
苔むす大岩


 
苔が美しい岩壁




キヨスミイトゴケ


キノコいろいろ



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