江川岳(861m)~屏山 へいざん(926.5m)~古処山(859.5m) 福岡県



古処山山頂からの眺め 右奥は三郡山 T君撮影



 屏山山頂から、嘉麻市方面の眺め T君撮影 


2020年3月15日

 嘉穂アルプスの中で、二年前に新しく名前がつけられた峰は江川岳。その江川岳に登ると、登頂証明書が発行される。
 T君は当時から、その証明書をもらいたいと望んでいた。
 彼は、江川岳が無名峰の頃に、一度登ったことがある。そのため、T君が再びこの峰に登るのは、縦走ができるように大きくなってから、と計画を立てていた。
 そこで、T君の小学校卒業を記念して、江川岳から屏山、古処山を経て、秋月へ縦走することに。

 嘉麻市の宇土浦越登山口へは、祖父に車で送ってもらう。
 登山口から、祖母と二人で江川岳をめざす。
 T君はいつものように、おしゃべりをしたり、歌ったりしながら、快調に登って江川岳に到着。山頂の標柱には、登山証明書を請求できるQRコードがある。祖母のスマホでその手続きをして次の屏山へ向かう。

 途中で、旧知のAさんたちとばったり。Aさんは、熊本県の五家荘で登山道の整備やレスキューポイントの設置などで、長年ご一緒した方。またAさんは、登山やレスキューのエキスパートでもある。
 T君は、初めてお会いするAさんたちと気軽にお話をしながら、Vサインをして記念撮影も。
 Aさんたちと別れてほどなく、屏山の山頂に到着。ここは北方向が開けていて、筑豊盆地の先には、T君が以前登った福智山が淡く見える。

 屏山から、古処山へ向かう。T君は白いコショウノキの良い香りを嗅いだり、足もとに咲くホソバナコバイモの花を撮ったりしながら進む。ツゲの木があるところでは、ニシキキンカメムシを探してみる。しかし、まだ越冬中のようで、その姿を見ることはできない。

 やがて、古処山の山頂に到着。ここで、お昼ごはん。そのあと、秋月へ下る。
 下り道は石が多く、途中からは長い石畳に。その石畳は濡れ、コケも生えていて滑りやすい。三つの峰を越えても、体力には余裕のT君。ところが、滑りやすい長い長い下り道には閉口ぎみ。滑りやすい登山道を注意しながら慎重に下り、予定通りに祖父の車が待つ秋月へ下山した。

 下山した直後のT君の意向は、「次は、馬見山まで歩きたい」である。
 さて、嘉穗アルプス四座の縦走は、彼がもう少し成長をして、中学二年生になった頃、計画をしてみたい。
 


T君に送ってきた、登頂証明書

ピンク地はT君が撮影 
  
経路概念図 クリックで 拡大





コショウノキ

 

セントウソウ



ヤブツバキ



スズシロソウ



宇土浦越登山口



ホソバナコバイモ



良く手入れされた植林地を登る



宇土浦越

 


ヤマネコノメソウ

 

シロバナネコノメ



ヤブツバキの自然林を登る



ヒメウラシマソウの実

 


古処山山頂近くの風穴


 
もうすぐ江川岳



帰りに、車道沿いの川で見たコブハクチョウ

 

江川岳山頂までの最後の階段を登る



帰りに朝倉市から見た嘉穂アルプス
 左から古処山・屏山・江川岳・馬見山は菜の花の陰



江川岳山頂
標柱のQRコードから、江川岳
登頂証明書発行の手続き


 
屏山山頂



途中でお会いした、旧知のAさんたちと記念写真
左のAさんは、登山やレスキューのエキスパート



屏山から古処山への登山道
自然の造形 苔むした石灰岩



ツゲの尾根道を登る



大きな石灰岩を乗り越える



古処山山頂の大岩



古処山山頂



古処山からの下りは荒れた道



下山をした、朝倉市の秋月登山口
九州自然歩道の地図にも
江川岳が記載されている

   

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