江川岳(861m)~屏山 へいざん(926.5m)~古処山(859.5m) 福岡県



古処山山頂からの眺め

 

屏山山頂から、嘉麻市方面の眺め  田園地帯は淡い緑に


経路概念図 クリックで 拡大






宇土浦越


2020年3月3日

 嘉麻市の宇土浦越登山口から、江川岳、屏山、古処山を経て、朝倉市の秋月へ縦走した。
 今日は晴れて、ポカポカ陽気。ルートには、コショウノキの白い色やヤブツバキの赤い色が目を楽しませてくれる。
 今年は例年になく春の訪れが早い。今日の秘かな期待は、ホソバナコバイモの花。
 縦走路に目を配りながら進んでいると、その清楚な花が数輪咲いていて、つい嬉しくなる。ホソバナコバイモの花が見られるのは、例年であれば今月の下旬頃から。この春は、今までになく早い開花である
 ホソバナコバイモの多くは葉先が出始めたところで、これから次々に咲く花を思い描きながら山道を辿る。
 7月下旬頃に咲くオオキツネノカミソリは、例年であれば今の時期に緑の葉がたくさん伸びる。
 ところが、多く見られるはずの緑の葉は、極端に少ない。僅かに見られる葉も、地面付近から刈り取られたようになっている。
 これは、殖えすぎたシカの食害といわれており、深刻な状況である。
 去年はシカの食害により、オオキツネノカミソリの花はほとんど見られなかった。今の状況では、今年もオオキツネノカミソリの花は期待薄かな?。
 オオキツネノカミソリのシカによる食害が最初に見られたのは英彦山地域との情報もあり、他の地域へ広がらないように願っている。
 幸いなことに、先日訪ねた佐賀県にある八幡岳のオオキツネノカミソリに、シカの食害は見られなかった。



江川岳山頂



屏山山頂



古処山山頂



コショウノキ



ホソバナコバイモ

  


地面まで日が射す落葉樹林
ヤブツバキのたくさんの花が彩を添える



セントウソウ



マンリョウの実



アオキの実



ホコリタケ



ヒラタケと思われる大きなキノコの株 
早く育った奥のほうは枯れていたが、手前に大きく生育していた


シカの食害といわれる
オオキツネノカミソリの新葉



健全な新葉
他の写真とは場所が大きく離れて
いて、シカに食べられた形跡はない



やっと出てきた新葉
葉の先は食べられている



シカが近寄れない岩陰は
食害を受けていない







以前あった大きな群落 出ている葉の数は僅かになっている 
シカの食害といわれる、地ぎわから食べられた跡




Back