日本山岳遺産・嘉穗アルプス

江川岳(861m)~屏山(926.5m)~古処山(859.5m) 福岡県


 2018年4月7日

 嘉穗アルプスの無名峰に今年2月、朝倉市と嘉麻市によって、「江川岳」という山名がつけられた。
 今日は、「江川岳」の山頂標識を設置するための事前調査。そのあと、旧秋月街道に残る石畳を下る計画である。参加者は、両市や有志などの16名。

 山頂標識を運び上げるルートの宇土浦越登山口から、「江川岳」へ向かう。登山口から雪が舞う中、宇土浦越から縦走路を登る。縦走路は、強い風に時折吹雪く。
 「江川岳」の山頂には、山名を記した仮のプレートがあり、その前で記念撮影。そのあと、新たな標柱の位置を全員で確認して、秋月へ向かう。

 途中の古処山頂には、九州自然歩道の真新しい看板が設置されていて、その地図には早くも「江川岳」が記載されているではないか。期せずして、皆さんから驚きと喜びの歓声が湧きあがる。今回の自然歩道担当のお役所仕事は、まさに電光石火。
 古処山から国道登山口へ下り、旧秋月街道に入る。途中には苔むした往時の石畳が残り、感慨深く踏みしめながら、予定通りに秋月へ到着。

 そのあとは、お決まりの懇親会。温泉で汗を流し、呑むほどに酔うほどに、ここは博多座かと思うほど。小道具や衣装もいっぱいあって、歌に演舞に何でもござれの大盛り上がり。
 地域を元気にしようとする皆さん方は、嘉麻市、朝倉両市の連携をさらに深める契りを交わしながら、送りのバスに乗り込んだ。

 朝倉市で既に準備されている「江川岳」の山頂標識は、今年5月に設置される見通しである。
 さらに、日本山岳遺産に認定されている嘉穗アルプスの最高峰、馬見山の山頂に計画されている避難小屋も同時期に建設される予定。現在、嘉麻市でその準備が進められている。




路概念図 クリックで 拡大





嘉穗アルプスにたくさん見られる
ヤブツバキ

 


宇土浦越登山口 朝倉市と嘉麻市などから参加の皆さん16名
 出発前の皆さんは、やる気満々





アセビ



宇土浦越近くの山桜



縦走路のシキミに積む雪


   
キケマン




仮の山名標識がある、「江川岳」山頂



老いも若きも、まだまだ元気です



屏山山頂 見晴らしの良い嘉麻市側を俯瞰する



        江川岳に登ったぞ~



  ヒトリシズカ


 
ヤブツバキ


 
     雪が乗るシキミの花



サツマイナモリ



屏山から古処山へ向かう                           ルート沿いに現れる、石灰岩の造形
 


「江川岳」が記載された、古処山頂の九州自然歩道案内板 (できたてです)



ルートの旧秋月街道に残る石畳




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