金立山 きんりゅうさん(501.7m)~腰巻山 こしまきやま(514m)~猿岳(463.0m)~土器山 かわらけやま(429.9m) 佐賀県



土器山山頂からの眺め 右奥は佐賀平野


 
佐賀平野の麦畑から見る金立山 山頂は中央部に見える電波塔の右

 
 
2016年4月29日

 今回のルートのうち、大峠から腰巻山の間は初めてである。そこで、先日山友さんに送ってもらっていたGPSの軌跡を自分のGPSに転送し、紙地図にも印刷して携行する。

 佐賀市の金立公園駐車場に車を停めて、金立山へ向かう。一般車道から林道へ進み、金立神社の中宮①に参拝し、すぐ上にある教育キャンプ場の入り口②から登る。
 丸太橋③のところで道標を確認して、上宮への参道と重なる一般登山道に入る。
 自然林の登山道を登ると、やがて吹上観音の前に着く。観音像は右にある大岩の高い所に彫られていて、説明板には「仰ぎ見る吹上観音は、ほほえんで」と記載されている。
 しばらく登ると水場⑥があり、少し先で左へ分岐する観音沢ルートを見送り、さらに登る。
 やがて縁結岩⑦に出会い、弁財天⑧の前を通って上宮⑨に到着。説明板には、「神殿、拝殿は御影石で造られている」と記載されており、山中に建てられている堅固で大きな社殿は厳かに見える。 社殿の後ろには大きな湧出御宝石⑩がある。さらに登ると林道を横断。そこには、額束に「奥の院」と書かれた鳥居⑪があり、その鳥居をくぐると、すぐに金立山の山頂に着く。
 山頂は樹林に囲まれて展望は得られないが、金立神社の奥の院で祠があり、三角点もある(写真・山頂-1)。


 金立山の山頂から、大峠へ向かう。しかし、山頂に大峠方向を示す道標はない。山頂から北東へ、少し下り、すぐに北方向へ続く踏み跡を辿ると、先ほど横断した林道の終点⑫に出会う。そこには、大峠方向を示す道標板がある⑫。
 自然林の中を下ると三叉路に出会う。三叉路を右へとり、ぎちょう峠を過ぎてなおも下ると大峠の車道に出る⑭。そこから、初めてのルートを腰巻山へ向かう。
 
 車道を左へ進み、峠のもっとも高い所から右斜め上へ分岐する舗装された作業道へ進む⑮。なお、このあたりに腰巻山を示す道標はない。作業道の舗装が終わる所に目印⑯があり、そこから右へ分岐する踏み跡を辿る。ルートは尾根に沿っており、竹林を過ぎると送電線の鉄塔に出会う⑰。ここは三叉路で右へ下ると、ほどなく林道に出る⑱(地図の林道出会い)。林道を右へ進み、地図の林道別れ⑲から分岐する登山道へ入る⑳。なお、この分岐点には腰巻山方向を示す「山頂」と表示された小さなプレートがある。この分岐点は読図で検討をつけ、小さなプレートを見落とさないことが肝要である⑳。
 一部に岩が露出する、自然林の急坂を登る。やがて傾斜が緩むあたりから人工林になると、ほどなく腰巻山の山頂に着く(写真・山頂-2)。山頂標識のあるところは灌木に囲まれて見通しは利かないが、北の端まで行くと展望が開けて、蛤岳から脊振山、金山へ続く稜線が見える。㉑-2
 
 腰巻山から先は、これまでに歩いたルート。腰巻山の山頂標識の手前から右斜め方向へのルートへ進む㉑-1。自然林の中を尾根沿いに進むと、巨石岩屋に着く。岩屋の接地面は大きな空間があり、まさに人が宿ることのできそうな岩屋である㉒。
 猿岳の山頂は北方向が開けていて、脊振山から蛤岳、九千部山に架けての稜線が見える(写真.山頂-3)。

 さらに尾根伝いに進み、縦走路から左折するとすぐに土器山の山頂に着く(写真・山頂-4+㉕)。山頂は見晴らしが良く、佐賀平野に横たわる筑後川が見える。少し下ると御神体岩に出会う(写真・山頂4-2)。 ここは下山口にある八天神社の上宮で、大岩の根には小さな鳥居が安置されている。下山時に聞いた話では、上宮には以前、社が建っていたそうである。

 さらに下ると、本登山道を迂回するように親不孝岩へのルートが右へ分岐㉕-1・㉕-2。親不孝岩は展望が良く、佐賀平野が間近に見える㉗。
 親不孝岩のすぐ下で本登山道に出会い、それを下って下山口の八天神社に到着。
 その後、高速バス神崎バス停まで歩いてバスに乗り、高速金立バス停で降りて金立公園駐車場に戻った。
 
 今回歩いたルートのうち、道標が見当たらなかったのは大峠から地図の林道別れまでの間。しかし、この間に目印はあり、ルートはほぼ明瞭でヤブ状のところはなかった。
 上記以外のルートは明瞭で、要所には道標や目印もあるが、地図と磁石は携行したい。


経路概念図 クリックで 拡大







山頂-1

金立山山頂

山頂-2

腰巻山山頂
山頂の北側は開けて
脊振山方面の眺めが良い

山頂-3

猿岳山頂
今年1月1日に登った時にはなかった
新しい朱書きの山頂標識が立てられている


山頂-4

土器山山頂の三角点



麓にある「水車の里」付近の麦畑から見る土器山

 

山頂-4-2 

土器山御神体岩
ここは、八天神社の上宮で
以前は社があったそうである 





金立神社中宮




金立教育キャンプ場入り口
金立山一般登山道の登山口




丸太橋を渡る




自然林の登山道





吹上観音




水場 地図のW 




縁結岩




弁財天




金立神社の上宮
神殿、拝殿は御影石造り




金立神社上宮の後にある湧出御宝石




金立山山頂の直前 車道を横断
鳥居の額束には「奥の院」の記載




金立山山頂から少し下った
ところで出会う林道の終点
大峠への道標がある




金立山山頂すぐ下のTV放送施設




大峠 車道出会い




大峠の最も高い所から
右斜め上へ舗装道を登る
ここに腰巻山方向を示す
道標・目印などはない




⑮の舗装道の終点のすぐ先
から登山道に取りつく 目印がある




地図の鉄塔
すぐ先で林道に出会う




林道出会い 林道を右へ進む




地図の林道別れ 小さな道標がある




腰巻山への急坂 自然林の中を登る


㉑-1

腰巻山山頂から猿岳へのルート
 山頂標識のすぐ手前から、
右斜め方向への踏み跡へ進む
地面に八天山(土器山の別名)と
書かれた道標がある

㉑-2

腰巻山山頂から北方向の眺め 中央右は脊振山




地図の巨石岩屋




猿岳から北方向の眺め 中央奥は脊振山




土器山山頂の手前
黄色の矢印は山頂へ
青の矢印は土器山の登山口・八天神社へ




土器山山頂


㉖-1                      ㉖-2

親不孝岩への分岐点 
㉖-1の直進はメインの登山道 親不孝岩へは右へ階段㉖-2を登る




親不孝岩からの眺め 中央斜めには長崎自動車道、奥は佐賀平野




土器山登山口の八天神社
(今回の下山口)

 


八天神社の境内から
車道に出て、右へ進む


 
フジ



 
ナンジャモンジャノキ(ヒトツバタゴ)

 
芳香が漂うハイノキ



ガクウツギ



カンアオイ



ギンリョウソウ



オトコヨウゾメ



カキドオシ



ラショウモンガズラ



もうすぐ開きそうなキンラン



フデリンドウ



オドリコソウ


 
クサイチゴ


 
マムシグサ


 
サルトリイバラの実



ミツバツチグリ



アカバナユウゲショウ
帰化植物 



アメリカフウロ
帰化植物 



Back