カラ迫岳(1006m) 福岡県



山頂からの眺め 中央の鋭鋒は御前岳、その左奥はくじゅう連山


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山頂


2016年4月20日

 地元の皆さんによって、登山道の整備が行われたので訪ねてみた。
 山口集落の先にある登山口から、新しく名付けられた東ルートを辿って山頂へ。帰りは西ルートを下る予定である。
 渓流に沿い、すがすがしい新緑の中を登る。足もとに咲く、チャルメルソウやサバノオを眺めながら分岐Aに到着。
 ここは、東ルートと西ルートが分岐するところで、そのことを示す真新しい道標・写真①が立てられている。
 道標を確認して、直進方向の東ルートへ進む。ルート沿いには、かつて金が採掘された抗口の跡が幾つも見える。やがて視界が開けると、北東方向にカラ迫岳の頂が少し見える。
 分岐Bを過ぎ、国境石を見ながらさらに進むと、分岐Cで西ルートに合流。ここにも新しい道標②が立てられている。
 山頂は見晴らしが良く、近くには御前岳から釈迦岳の大きな山体が横たわり、遠くにはくじゅう連山や由布岳も見える。山岳展望を楽しんでいると、大空にはクマタカの姿。
 一息入れて往路を引き返し、分岐Cから西ルートへ進む。心地良い自然林を下り、分岐Aで往路に出会って登山口へ戻った。

 今回歩いた西ルートは、周回ルートとして地元の皆さんによって拓かれていたが、歩く登山者は少ない状況であった。そこで、今年の山開きを前にルートに名前を付けてもらい、地元の皆さんに道標も立てていただいた。
 西ルートの多くは美しい自然林であり、多くの登山者に歩いていただきたいと、地元の皆さんとともに期待をしている。

 なお、今年の山開きは4月17日に予定されていた。しかし、熊本地震に配慮をして中止された。
 現在も続く地震と、広範囲に及ぶ甚大な被害に心が痛み、一日も早い被災地の復興を願っている。


     




登山口付近の新緑



登山口のシャクナゲ




地図の分岐A
新しく立てられた道標
黄色の矢印・直進は、往路の東ルート
青色の矢印・左上から合流は、復路の西ルート



地図の分岐C
東ルート、西ルートの合流点
新しく立てられた道標
東ルート、西ルート、山頂方向の表示



マムシグサ



チャルメルソウ



ツルカノコソウ



ミヤマハコベ



ソロバナネコノメソウ



サバノオ



ツクシタニギキョウ



ヤマネコノメソウ



マルバコンロンソウ



ラショウモンカズラ



フウロケマン



ジロボウエンゴサク



ツルシキミ



ヤブツバキ



キイチゴ



エイザンスミレ



タチツボスミレ



シハイスミレ



コミヤマスミレ



カンアオイ



ギンリョウソウ



林道沿いで見た大きな花 タムシバ


 
林道沿いに咲いていたスオウ



 先日の登山道整備時に
 切り分けられた倒木

 


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