岸岳(320m) 佐賀県



旗竿石からの眺め ここは見晴らしの良いところであるが、この日は霞んで玄界灘はかすかに見えるだけ


経路概念図 クリックで 拡大







下山後に松浦川のほとりから見る岸岳



出発終着地の岸岳ふれあい館
25台ほどの駐車場とトイレがある




ふれあい館のすぐ先から見える
法安寺の境内


2016年3月5日

 岸岳は城址で、訪ねるのは8年ぶり。前回は、危険といわれている姫落としへの周回はせずに、本丸跡から引き返した。
 そこで、今回は姫落としを経て、坊中集落へ周回する計画である。
 ふれあい館から、その奥にある法安寺の境内を進む。大きな岩壁に彫られた石仏を眺めながら舗装された道を進むと、右側に岸岳城址の道標がある。そこから、道標にそって右へ分岐する山道に入る。人工林の中を登り、尾根に出ると展望地に着く。ここは北方向開かれて見晴らしが良く、ベンチもある。
 この辺りから、シイやカシの古木が茂る自然林になる。心地よい自然林の尾根筋を進むと、駐車場と法安寺を示す道標のある三叉路に着く。この辺りは人工林もあるが、山頂方向へ進むとすぐに自然林にかわり、旗竿石への分岐に着く。
 道標にそって左へとると、ほどなく旗竿石に着く。ここは見晴らしの良いところであるが、遠景は霞んでぼんやり。
 先ほどの分岐へ引き返して、本丸跡へ向かう。三の堀切には橋が架けられ、その先にある二の堀切は苔むした石垣も残る。山頂標識を探しながら進む。しかし、気づくことなく本丸へ。
 自然木が茂る本丸は平らで広く、井戸の跡もあって往時が偲ばれる。本丸は樹林の中で展望は得られず、そのまま緩やかに下って姫落としへ。そこには見晴らしの良い岩と抜け穴があり、石碑もある。ここの岩からは作礼山方面がよく見えるそうであるが、霞んでいて残念に思う。
 すぐ先は危険とされる2~3mほどの岩場で、固定ロープが設置されている。その岩場を慎重に下り、補助ロープのある急坂をさらに下る。Aのあたりで傾斜は緩くなり、人工林の中を下ると送電線の鉄塔に出会う。
 そのすぐ先で林道に出る。林道を左へとり、少し進むと林道の三叉路Bに出会う。ここも左へ進む。
 さらに下ると、Cで一般車道に出会う。ここには、林道側にチェーンの車止めがある。車道を左へとり、少し進むとDで林道浅井谷線が右へ分岐。そのまま一般車道を下ると、やがて左側に大きな溜池が現れ、池の奥には今歩いてきた岸岳の山容が大きく見える。
 地図を見ながら坊中の記念碑バス停まで下る。その辺りで、地図に描かれている出発地方面へ通じる道を探す。ところが、一帯の田んぼには動物よけの柵が張り巡らされていて、地図のFへは進めない状態である。仕方なく、遠回りではあるが、Eの県道52号に出て芳谷バス停の先から左折してふれあい館へ戻った。

 今回歩いたルートは明瞭で、姫落としまでは道標もある。しかし、姫落としから先は道標がない。道標が現れるのは、県道52号沿いの芳谷バス停の先、法安寺とふれあい館への分岐点であり、地図は必ず携行したい。
 今回通った法安寺は、色々な花が咲く寺として知られている。また、境内には八十八カ所巡りなどもあり、花の時期にゆっくり散策をしてみたい。



  
法安寺 岩壁に彫られた仏が続く




境内の奥にある登山道取りつき
岸岳城址の道標にそって、ここから山道に入る



要所には、分かりやすい道標が続く




人工林の中に階段が続く



 
地図の展望地1 北方向が開かれて、ベンチもある



地図の駐車場・法安寺分岐 山頂へは黄色、駐車場方向はオレンジ色




分岐⑩のすぐ先
このあたりからやや急な登りになる




旗竿石分岐




旗竿石 岩に竿を立てる穴がある




三の堀切




自然林の長い尾根状の城址




二の堀切





二の丸跡にある古木
向こうがハート型に見える
恋のスポットかな?



底は見えない井戸の跡




本丸跡




本丸の一角にある石碑




右の○囲みは姫落とし
左の○囲みの柵の手前は抜け穴




姫落としに立つ石碑




姫落としから下る危険とされる岩場
慎重に通過



地図の送電線鉄塔
道標はない



鉄塔のすぐ下で林道に出る
林道は左へ進む
道標はない



地図のB 林道の分岐点、左へ進む
道標はない



地図のC 車道で会い
車道を左へ進む
道標はない



地図の法安寺道標
ふれあい館の道標もある



シキミ



サツマイナモリ



ホトケノザ



ナズナ



オオイヌノフグリ



菜の花



西洋タンポポ



白花タンポポ



ピンクのアセビで羽を休める蝶

 
   
ジョウビタキ                                 ホオジロ


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