カラ迫岳(1006m) 福岡県



山頂からの眺め 中央の鋭鋒は御前岳



T君が見つけたクマタカ 距離は30mほど おばあちゃんがコンパクトデジカメで撮影 

 

経路概念図 クリックで 拡大





山頂


2015年8月2日

 T君を誘ってカラ迫岳へ。彼にとっては、初めての山である。
 登山口から、緑が滴るような森の中を登る。T君は「やまびこさ~ん」を歌いながら元気に進む。
 途中には、かつて金が掘られた抗口の跡が幾つもあって、彼は興味津々。
 山頂は展望に優れ、T君が昨年登った釈迦岳や御前岳も見える。

 彼は鳥にも関心があり、この山域で空を舞うクマタカの話をしながら下る。
 しばらく下ると、T君が突然「鳥」、と大きな声。彼が指す方を見ると、枝に止まるクマタカの姿。
 クマタカは、顔をゆっくり左右に振りながら、鋭い視線で獲物を探しているように見える。
 クマタカまでの距離は30mほど。警戒心の強いタカの類にしては、至近距離である。
 これほどの近い距離で、しかも止まっているクマタカを見るのは生涯に一度あるかどうかの幸運であり、T君も満足そうな表情である。
 
 さらに下っていると、また彼が「ヘビ」と大きな声。今度はマムシである。その距離は2mほど。 ストックでマムシを少し遠ざけ、彼にその姿や色模様をよく見て覚えるように促す。
 マムシとの出会いは、T君にとっては貴重な機会である。
 この機会をとらえて、マムシの本性を見せようと、ストックでマムシにちょっかいを出してみる。
 すると、予想通りにマムシはとぐろを巻いて攻撃態勢に。さらにストックを近づけると、口を大きく開けてストックの先に繰り返し飛びかかってくる。
 T君には刺激が少々強すぎたようであるが、マムシから身を守る術や対処方法を体験することができたようだ。

 自然に接することが大好きなT君には、クマタカやマムシなど、今日の貴重な体験を活かしてほしいと願っている。



金の採掘抗跡-1



金の採掘抗跡-3



金の採掘抗跡-2

 


「やまびこさん」を歌い踊りながら登る



久留米藩と天領日田の国境石



山伏の宿跡



岩場を越える



渓流を渡る



涼しい滝のそばで







オオキツネノカミソリ



ダイコンソウ



ミズヒキ



ミヤマタニソバ



ミズタビラコ



ホトトギス



オトギリソウ



ヒヨドリバナ



ウバユリ



ノリウツギ



ヤマトウバナ



ホウチャクソウの実




ナルコユリの実



T君が拾ったマタタビの実










Back