岳滅鬼山 がくめきさん(1036.8m) 大分県

 

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岳滅鬼山  




山頂

 
 
2015年5月22日

 岳滅鬼山は、福岡県側からのルートの調査を進めてきた。そして、今回は大分県側からのルートを辿ってみることに。
 日田市小野地区の最も奥にある集落で林道の状況を尋ねると、「かなり荒れているが、用心をすれば車で行けないことはない」との助言をいただいた。集落から、舗装された林道中山幹線を車で進む。林道には落石が多く、中ほどまで行くと舗装の下が大きくえぐれた所にさしかかった。車から降りて確かめると、どうにか通過できそうな状況である。 車輪を山側の法面に乗り上げるようにして、無事に通過。地図の登山口A(写真⑪)を過ぎ、Pまで進んだところで野鳥を観察中の人たち出会った。訪ねると「すぐ先に大きめの落石があって、車はここに置くように」と勧めていただいた。
 3~4台の駐車スペースがあるPに車を置き、林道を歩いて登山口へ向かう。登山口のそばには、10台ほどの駐車スペースがあり標識もある④。すぐ先の林道終点まで行ってみると、終点はかなりの車を停めることができる広さである。
 登山口へ戻り、山道を登る。路面の落ち葉の状況から、このルートを歩く人は少ないように思う。しばらく登ると、くりぬかれた法華岩に出会う。ここは宗教儀式が行われたころのようで、横には大きな窟のような空間もある。法華岩のトンネルをくぐり、ジグザグに登るとほどなく岳滅鬼峠に着く。
 峠から先は、既に調査をしたルート。岩場や固定ロープのある急坂を登り、この日の最高地点であるP1へ。そこから一旦下って登り返すと、岳滅鬼山の山頂に着く。
 山頂からは英彦山の南岳や北岳が近くに見え、遠くには犬ヶ岳や国東半島の山影も見える。山頂からの展望を楽しんだあと、往路を引き返して駐車地点に戻った。
 今回歩いた登山口から山頂にかけての登山道は、明瞭で分かりやすい。しかし、登山口へ通じる林道は枝やササが伸び出しており、落石も多くてかなり荒れている。そのため、車での通行は、直前に状況を把握するなどの注意が必要である。

 


山頂から見る英彦山
奥の左、南岳 右、北岳




山頂に立つブナの大木


 ④

林道沿いの登山口B




山岳宗教の遺構 法華岩

 素掘りの大きなトンネル横に
は、窟のような空間もある
 

 ⑥

岳滅鬼峠
豊前國小倉領を示すの境界石




すがすがしい緑




固定ロープがある3mほどの岩場




ドウダンツツジ




タニギキョウ




林道の途中にある道標 
地図の登山口A




林道に咲くジャケツイバラ


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