カラ迫岳(1006m) 福岡県



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 2015年5月19日

 八女市星野村山口集落の先にある登山口から、山頂へ向かう。前日から未明まで雨が降り、登山道に沿う渓流はかなり増水。新緑の美しい渓流に沿い、水量が多くて勢いのある滝の写真を撮りながら登る。徒渉点が三カ所あり、水量は多いものの水深が浅く、飛び石もあって渉るのに支障はない。写真③
 地図の「坑口」の前後には、かつて金が採掘された縦穴や横穴などの坑口の跡が三つある。地図D、「幻の滝」の標識の先で渓流と別れ、山腹を登って尾根に出る。尾根筋の人工林は伐採をされていて視界が開け、南東方向に石割岳が大きく見える。視線を北に移せば、樹林の上にカラ迫岳の頂が僅かに見える。
 尾根を進むと「山伏の宿」の標識があり、すぐ先でT字路④に出会う。ここには「カラ迫岳」と「国境石群」を示す道標⑤があって、左へ進む。T字路のすぐ先には、久留米藩と天領日田の国境石⑥があり、間隔をおいて続く。地図の分岐-2を過ぎて山頂に近づくと、左へ巻くように登る。「熊渡山」への標識を見て、右へひと登りすると山頂である。
 山頂部分は細長くて狭いものの見晴らしが良く、御前岳から釈迦岳へ稜線が近くに見える。遠くには、雲仙の平成新山や阿蘇山、それに、くじゅう連山や由布岳までも見渡すことができる。
 山頂から往路を引き返す。分岐2から西へ下るルートは、次回に調査をすることにいてT字路へ。そこから東へのルートを辿ってみる。しばらく下ると林道に出会う。林道を道なりに進むと大分県側の車道に出た。調査はここまでとちて往路を引き返し、登山口へ戻った。
 今回歩いた登山道は明瞭で良く保全され、道標もあって分かりやすい。登山道沿いには金の採掘跡や国境石などがあって、興味深いルートであった。

 


カラ迫岳



山頂



山頂から見る御前岳(右)、中央奥の小さな鋭鋒は釈迦岳



滝-1



滝-2



滝-3




雨のあとに現れると言われる幻の滝



金坑跡-1
 
 

金坑跡-1 柵の外から中を見たところ



金坑跡-2
 


自然林が美しい渓谷沿いの登山道
 



登山口
楕円は4~5台駐車スペース

10台ほど駐車スペースは、登山口
の手前200mほどのところにもある




最初の徒渉点

この日は雨後で水量が
多く流れの幅は4~5m

流れは浅く、飛び石もあっ
て渉るのに支障はなかった



ミズタビラコ


 

山伏の宿
この先20mほどには、④のT字路




T字路 地図の分岐-1
左はカラ迫岳へ、ここか
ら国境石が点々と続く
右は、地図のEを経てFで
林道に出る



登山道に落ちていた
小枝につくブナの実

  



④に立つ道標




国境石
④から点々と続く



タツナミソウ

 

オトシブミ
中で昆虫の幼虫が育っている

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