英彦山中岳(約1180m) 福岡県

 

山頂からの眺め 幾重もの山並みが見える


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山頂
  



 
2014年11月22日

 この日は、山頂にできたバイオトイレの清掃登山。英彦山神宮に立ち寄り、神域の山頂にトイレの建設を認めて下さった神官さんにご挨拶をして山頂へ向かう。
 中腹を過ぎると落葉が進んでいて、山頂から見る南岳や北岳は、すっかり冬の様相である。

 トイレに着くと、工事をして下さった会社の社長さんにばったり。社長さんは、会社の休みを利用してプライベートで点検を兼ねて登ってきたとのこと。
 点検では、トイレ2基のうち1基に不具合が生じていて、社長さんの手伝いをしながら修復を試みる。しかし、部品の取り替えが必要との判断。社長さんは、翌日には復旧させるために、その場で手配をして下さった。

 トイレや同じ建屋の休憩所は直前に掃除がされていて、そばで休憩中の団体さんに尋ねると、「山頂一帯の清掃は、今終わったばかり」とのことである。
 団体の皆さんは「添田魂」と大きく書いたお揃いのユニフォーム姿。
 感謝の言葉とお礼を述べて訳を聞けば「地元添田町にある金融機関の職員」とのこと。この日は社会貢献の取り組みで、支店長以下15名が参加。そして、これから先も定期的に英彦山山頂の清掃を行うそうであり、バイオトイレに適したトイレットペーパーも補給して下さった。
 山頂のトイレに象徴される環境的な課題に対して、地域の企業も自ら行動を起こして下さったことを、心から嬉しく思う。

 トイレの清掃は、登山団体や野鳥の会、それに青年の家や地元の観光関係団体など、七つの団体さんが輪番を組んで週2回行っている。
 加えて、最近は輪番には入っていない複数の登山団体も、会員さんが登った時に、随時清掃をして下さっている。
 今回の地元金融機関の皆さんの清掃登山は、環境を良くするという輪の広がりを実感するものである。
 これから先も、英彦山の環境を良くするという考えや行動が広がり続けるように願っている。


英彦山神宮 奉幣殿



中岳から見る南岳



中岳から見る北岳



山頂のマユミ


    
                 英彦山神宮への参道

    

  
   すっかり落葉した北西尾根                           北西尾根に枝を広げるブナの大木


 
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