十坊山 とんぼやま(535.2m) 福岡県 



山頂手前の露岩からの展望 糸島市西部の海岸と右端は浮岳


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山頂

 
 2014年9月6日

 七歳になったばかりのT君と十坊山へ。この山は、ガイドブックを見ていたT君が選んだもので、山名のふりがなを見て名前が気に入ったのであろう。

 この日の天気予報は下り坂。雨が降り出す前に下山する予定で、前泊のT君と夜明け前に起きて登山口へ向かう。
 登山口は、糸島市と唐津市の境にある白木峠。
 駐車スペースは峠からすぐの糸島市側に2カ所あり、そこに駐車して道標の立つ峠から登山道に入る。
 このルートを歩く人は多いようで、踏み跡は明瞭である。しかし、ルート沿いにはイノシシの足跡が多く、土を掘り返して餌とりをした真新しい跡も続く。
 このため、イノシシを遠ざける鋭い声をT君と交互に発しながら急坂を登る。
 山頂手前の露岩からは、雨雲の下に霞む変化に富んだ海岸が見える。
 山頂付近は草原で、伸びた夏草に色々なバッタがいる。T君はバッタを捕まえ、手に乗せて興味深く観察。
 山頂で楽しみのおやつタイムのあと、往路を引き返す。
 
 急坂の下りは、滑りやすくてT君は苦手。彼は急坂の下りでは慎重になりすぎて、これまで多くの時間を要していた。
 ところが、この日の彼は今までと違い、おじいちゃんおばあちゃんに助けてもらうこともなく、姿勢を低くしながら両手と足を上手に使って一人で下る。

 T君は三歳半ばから山登りを始め、この3年半で山に登ったのは、この日で80日目。到達した山頂の延べ数は、ちょうど百座である。
 この間、滑ったり転んだりの体験を重ねてながら、山歩きの要領を身につけてきた彼を頼もしく思う。

 
  
草むらで見つけた、ショウリョウバッタを興味深く眺める


 
T君のスタイル
ザックには小さな蚊取り線香も


 
急坂は両手と足を使って登る


 
ミズタマソウ

 

ダイコンソウ



ヒメキンミズヒキ

 
 

アキカラアツ

 

ミズヒキ

 

ツユウサ



ヨメナ

 
 

メドハギ



キツネノマゴ

 
 

ヤブミョウガ



ヤブラン



マツヨイグサ


 
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