烏帽子岳(1692.2m) 熊本県



八代広域消防本部・鏡消防署泉分署と泉・五家荘登山道整備プロジェクト、それに支援者の皆さん 
                                                (峰越登山口:写真はMishan提供 横断幕は私たちが準備) 



経路概念図 クリックで拡大



支援者の方が準備をして
下さった祝いのケーキ


2014年3月17日


 この日は、レスキュ−ポイント(RP)設置の最終日。 八代市の五家荘と宮崎県椎原村との境にある、峰越登山口から山頂へ向かう。
 尾根筋の登山道には積雪で折れた大枝や倒木が多く、それらを鋸で切り、雪に埋もれている枝も片づけながら進む。
 今年は積雪量が多かったようで、登山道には次々に倒木が現れる。
 RPの表示板を取り付けながら進み、最終の157番目は、RP設置の提案から実行までを中心的に担ってきた、消防職員の方にお願いをして取り付けていただいた。

 設定されたRPは、ヘリによる救助が可能と  ころで、表示板には次の事が表示されている。
 各ポイントの固有番号。
 緯度経度や消防署泉支所、氷川警察署、熊本南部森林管理署などの救助連携機関や表示板設置の協力機関名。
 救助の迅速化のために、携帯電話から熊本県警へ登山届ができる「QRコード」。
(株)NTTドコモの協力を得て、携帯電話の通話が可能なポイントにはそのことを示すシールなど。
 
 RP設定の完了を受け、消防署と地元では、設定されたRPを詳細な登山地図に記載して、熊本県防災消防航空隊や警察機関、地元の消防団、さらには民宿などがその情報を共有できるように、準備が進められている。
 RP設定の取り組みは、人命救助と安全登山の視点から大いに期待され、隣接地域や登山者の多い山域にも波及しつつある。

 思えば2年前、五家荘を管轄する消防署に高い志をお持ちの職員Oさんが異動してこられたのが始まりである。
 彼は、若い職員を伴って五家荘の山域やルートの調査を繰り返し、人命救助と安全登山の視点からRPの設定を提案して実現させた熱血の人である。さらに、彼は素晴らしいリーダーシップを発揮できる人格をも備えた人であり、彼なくして、100kmにも及ぶレスキューポイントの設定はできなかったと思っている。
 ちなみに、RPの設置に要した日数は、仮設置に25日、本設置は20日間であった。

 消防職員Oさんの人命救助や安全登山に対する思いと取り組みは、「五家荘ねっと」に紹介されている。



雪の残る尾根筋から見る烏帽子岳



山頂



レスキューポイントの表示板



最終157番目の表示板
を設置する消防署員 

お疲れさまでした
\(^_^)/ \(^^)/



登山道を塞ぐ、雪による
倒木を片づけながら登る



雪が残る北斜面を登る



ブナの自然林を進む



咲き始めたマンサク



ブナの大木




烏帽子岳山頂から見る脊梁の山並み



登山口近くの林道から見る
雲仙平成新山

  
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