普賢峰(約1280m)〜保口岳(1281.3m)  熊本県


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岳山頂



登山口


2014年1月5日

 八代市の五家荘には、熊本県の最高峰国見岳をはじめ登山対象の山が三十数座。このエリアは日本山岳遺産に認定され、九州百名山にその一割、十座が選ばれている。
 これらのこともあって、近年五家荘を訪れる登山者が増え、道迷いなど、不慮の事故も心配される。
 不幸にして遭難者が出た場合、迅速にヘリで救出するためのレスキューポイント選定の事前調査が進められてきた。調査を行ったのは、地域の消防署と登山道整備プロジェクトそれにボランティアの皆さん。そして、昨年秋に正式なポイント157カ所が決定され、この12月から看板の設置が始まった。
 ちなみに五家エリアの登山道の総延長は100kmにも及び、レスキューポイントの看板設置には15〜20日程度を要する見通しである。
 
 この日のポイント設置は4回目。参加者は、地域の消防署員や市役所の職員を含めた6名。保口集落の登山口から普賢峰へ向かう。事前の調査で仮設定していたレスキューポイントに、正式な看板を取り付けながら登る。普賢峰からの下りには雪があり慎重に下って登り返すと保口岳に着く。
 保口岳山頂から林道に出て南へ向かい、往路に出会って登山口へ戻った。

 五家荘エリアに設置されるレスキューポイントの看板には、次のことが表示されている。
 ポイント番号や緯度経度、NTTドコモの携帯電話で通信が可能なポイントにはそのことを示すシール。さらに、携帯電話で登山届けができるように、QRコード。
 入山前の登山者に、レスキューポイントの位置が分かるようにするための地図も作られる予定となっており、地図が完成すれば公表される見通しである。

 この日はカメラを忘れ、写真は全てMishanから提供していただいた。


レスキューポイントの看板 取り付けは木を傷めないように螺旋状のバネを使用



レスキューポイントの看板を取り付ける



普賢峰山頂



雪が積む北側斜面を下る



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