英彦山中岳(約1200m)   福岡県


山頂からの眺め 左は由布岳、右は九重連山

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色づき始めた中岳の山頂付近 左は北岳


中岳の山頂標識


色づいたマユミ


2013年10月13日

 英彦山の環境を守るため、中岳の山頂にバイオトイレを建設する活動が2年半前から続けられている。その活動がつい先日稔り、トイレの建設が本決まりとなった。工事が順調に進めば、来年春の頃に完成する見通しである。
 この日は、その打ち合わせに英彦山神宮を訪ね、宮司さんにお会いしたあとに山頂へ向かう。

 秋晴れの中、たくさんの登山者に混じって中岳への参道を登る。中腹まで進むと、求菩提山から夜通し歩いて英彦山神宮へ向かう山伏さんの一行が下ってきた。「写真を撮らせて下さ〜い」と声をかけると、山伏さん達は足を止めて下さった。
 この日は午後から、英彦山神宮の境内で規模の大きな護摩焚き神事が行われるそうである。

 山頂からの見通しは良く、東方向には由布岳から九重連山、西には雲仙の平成新山も見える。山頂で一息入れ、護摩焚きに間に合うように北西尾根を下る。下り始めて振り返ると、中岳の山肌は色づき始めており、一帯が鮮やかに色づくのは近いように思う。

 下りの途中で北西尾根と別れ、バードラインに入って英彦山神宮へ下る。神宮の奉幣殿前では、ちょうど神事が始まったところ。挨拶や元大学の先生による山岳宗教の解説に続いて、百人を越える山伏さんが入場して儀式が始また。直後に到着した、別の山伏一団との「山伏問答」もあって護摩焚きの点火。

 護摩焚き神事を始めから見るのは初めてのこと。英彦山神宮とは、トイレ建設のことでおつきあいが深くなり、そのご縁もあって、神事のすべてが終わるまで見届けてから帰路についた。 

色づいたマユミ


色づいたマユミ

護摩焚き神事

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護摩焚きの準備が整えられた境内



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中腹で出会った山伏さんの一行
求菩提山から夜通し歩いて英彦山へ



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言葉を述べられる英彦山神宮の宮司さん



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護摩焚き場に入る140人の山伏さん



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山伏さんによる護摩焚き神事の始まり



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本物の矢を四方に放って邪気を払う



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本物の刀で邪気を払う



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護摩焚きの始まり



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炎が上がる



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渦を巻きながら高く登る煙



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勢いを増す炎
太鼓のリズミカルな響
きにあわせて祈祷が続く



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護摩焚きの終盤



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火渡りの前に護摩焚き跡の熾が整えられる



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火渡りの神事
行者さんに続いて一般の人も渡る



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護摩焚き神事を終え正面の参道を下る山伏さん
そして、また夜通し歩いて求菩提山へ戻るそうである



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おみやげ店で祈祷を行う山伏さん




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