球磨川水源(約1200m)〜水上越(約1450m) (熊本県)

経路概念図 クリックで拡大


登山口の源流橋 右岸から取りつく


球磨川水源


途中の丸太橋 濡れて滑りやすく慎重に渡る


途中にある流量の多い滝


2013年10月7日

 球磨川水源から、水上越へ至るルートの調査に参加。このルートを歩くのは7年振りである。
 情報によれば、昨年の水害でルートは荒れ、水源の手前は大きな土石流で登山道は流失しているとのこと。

 参加者は6名。小雨の中、登山口の源流橋に集合して、橋の右岸から登る。出発してすぐのところにある登山道の崩落地は、巻き道の踏み跡ができている。その先の渡渉地点には丸太橋が架けられているが、滑りやすくて不安定。一人づつ、バランスをとりながら慎重に渡る。

 そこから登山道の傷みはなく、谷コースと尾根コースの分岐から、安全な尾根コースを登る。
 さらに登り、水源のすぐ手前で大きな土石流跡に出会う。ここで登山道は消失。この土石流跡の谷は、水上越へ通じる杣道があったたところで、地形図に波線が描かれている。

 土石流の中にある目印を確認して、足場を探しながら向かい側の尾根に上がって本来のルートに合流。こから水源までは40mほど。辿り着いた水源に水害の跡はなく、7年前と同じ状況にほっとする。

 ここで、これから先のルートを検討。水源から水上越へは、先ほどの土石流の谷を登るのが近い。しかし、今回は水源から水上越と七遍巡りを結ぶ稜線へ登ることに。そして、帰りは水上越から地形図に波線が載っている土石流の谷を下ることにして水源でひと休み。。

 水源から続く目印を追いながら、急坂の尾根筋を登る。踏み跡はなく、落石を起こさないように慎重に登るが、それでも落石は起こり、「ら〜く」の大声が何度もあがる。稜線に近づくとトリカブトが現れ、展望地でお昼ご飯。
 展望地の見晴らしは素晴らしく、緑が薄くなり始めた脊梁の山々が幾重にも見える。

 その後、水上越へ移動して地形図の波線を参考に急坂を下る。踏み跡はなく、古い目印を確認しつつ、谷筋の危険ところは足場を慎重に探しながら、なおも下って往路の土石流跡に出会う。
 そこからは往路を引き返し、滑りやすい丸太橋は隙間に石を詰め込んで安全性を高めるなどして登山口に戻った。
 球磨川水源から水上越へのルートは、地形図の波線のルートより、今回登りで辿ったルートの方が、現状では歩きやすくて安全性も高いように思う。

滑りやすい丸太橋の隙間に小石を詰めて歩きやすくする


アケボノソウ


色づき始めたツタウルシ


トリカブト

 
展望地からの眺め 緑が薄くなり始めた脊梁の山々



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