石楠山西峰(1,442m)〜石楠山東峰(1,450m)〜南山犬切(1,561.7m)〜七遍巡り(1,590m)〜北山犬切(1,621m)  熊本県

 

ルートの途中から見た市房山と韓国岳

 
経路概念図 クリックで拡大

 
 
北山犬切から見る脊梁の主峰 国見岳


遠くに見えた雲仙の平成新山



登山口


石楠山西峰


石楠山東峰


南山犬切


七遍巡り


北山犬切


この日の下山口である石楠越登山口

登山口の霧氷


アセビ


2013年4月8日

 この日は、山岳遭難救助のためのレスキューポイントの設置に参加。この計画は4月7日に実施される予定であったが、強風と降雪、それに積雪により翌日に延期されたもの。

 参加者は、消防署で山岳救助に携わる方とボランティアの4名。大規模林道の泉・五木トンネル登山口から、縦走路に登り上がる。積雪は10Cmほどで、青空に霧氷が映える。

 自然林の上空が少し開けて、ヘリによるピックアップが可能なところを選んで看板を設置。看板には番号と緯度、経度の数値、携帯電話の通信ができるところはそのことを標示しながら進む。
 レスキューポイントの設定にあたっては、消防署の職員によって事前調査が行われており、消防職員の並々ならぬ実行力には頭が下がる思いである。
 ちなみに、この一年ほどかけて設置されたレスキューポイントは121カ所。まだ設定されていないルートも残っているので、全てのルートに設定されれば、200カ所を越える見通しである。

 頭上にはマンサクやシロモジの花が咲き、林床にはヤマシャクヤクが伸びて蕾もたくさん見える。今年は植物の生長が早く、ヤマシャクヤクの花も今月下順頃には開きそうである。

 昨年正規の手続きを経て、五家荘の山に立てられた山頂標識が次々に無くなる事態が続いており、心を痛めているところである。この日もそのことを心配しながら歩いたが、前方に山頂標識が見えると、参加の皆さんから大きな安堵の声があがる。
 幸いにも、この日に歩いたルート上の標識は全てに異常はなく、ぐらついている標識や傾いた標識はしっかり固定しながら、登山者の安全を願う。

 五家荘の山は登山道の不明瞭なところが多く、山頂標識は現在位置を確認できる重要な標識であり、大切な道しるべ。
 現在無くなっている数カ所の山頂標識は、経費もかなりかかるが、再度作っていただくように地元にお願いしたいと思っている。作成していただければ、また立てに行くつもりでいる。

 五家荘一帯は、一昨年「日本山岳遺産」に認定された。認定は全国で6番目、九州では初めてのこと。
 山岳遺産の認定は、素晴らしい自然を後世に引き継ぐことにあり、自然と調和した登山環境を保全する組織「泉・五家荘登山道整備プロジェクト」の活動を期待してのことである。

 私たちはボランティアの一員として、「登山道整備プロジェクト」など、五家荘に暮らす人々の意向に沿って、登山の分野から地域の活動を支えたいと思っている。

雪が乗るツルシキミの花


シロモジ

 
マンサク


シロモジ


雪から葉を出すバイケイソウ


ブナの大木にできた霧氷

たくさんの蕾が見えるヤマシャクヤク

 

一面のトリカブト


ブナの大木


ルートが分かりづらい積雪の林床



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取り付けられたレスキューポイントの看板