茶臼山(144.5m)〜宇土見山(1464m)〜シャクナゲの岳(約1500m)〜上福根山(1645.3m)〜
前福根山(約1640m)〜中福根山(1610m)〜下福根山(約1580m)〜北山犬切(1621m)  熊本県

 
経路概念図 クリックで拡大

 

茶臼山の手前から見る上福根山

 

この日に歩いたピーク























2013年3月14日

 この日は、ルート上のレスキューポイント設定に参加。レスキューポイントは消防署の救助隊員によって行われるもので、参加は熊本県の「八代山の会」「八山会」の皆さんなど総勢8名である。

 五家荘の椎原登山口から茶臼山へ向かう。しばらく進んだ所には崩壊が続く急斜面があり、そのトラバース地に安全確保の補助ロープを架設。その先にある崩壊寸前の作業小屋は、昨年夏の土石流に襲われて屋根が見えるだけになっている。

 屋根だけになった作業小屋跡のすぐ先で、左の谷へ入る。ここは、作業小屋跡の前の谷を直進しないように最大の注意が必要であり、分岐点には目印や小さな道標板を取り付けている。やがてスギ林を通り、自然林の急坂を登って作業道に出る。作業道を右へ50mほど進んだ所から、左の緩やかな尾根に進んで自然林の中を登る。踏み跡はほぼ明瞭で、目印も続く。

 ヘリによるピックアップが可能な所には、レスキューポイントの看板を設置しながら進む。左前方に、上福根山の大きな山容が見えてくると茶臼山は近い。茶臼山で一息入れて上福根山へ向かう。宇土見山やシャクナゲの岡は南が開けていて、高塚山や仰烏帽子山など、脊梁の山々がよく見える。

 ブナの大木やシャクナゲが続く中を進み、上福根山を経て前福根山へ。前福根山の頂は、このルート随一の展望ポイント。脊梁の主峰、国見岳や霧立越の山並みが良く見える。
 さらに進み、下福根山を経て北山犬切の頂へ。ここにもレスキューポイントの看板を取り付けて山犬切峠へ。

 峠からは大きく荒れた林道樅木川口線を進み、岩宇土山と上福根山を結ぶ登山道に出会う。登山道を南へ進み、岩宇土山の手前から白崩平へ下る。白崩平はフクジュソウの大群落地。名残のフクジュソウがあちらこちらに咲いているが、日没が近づいてきたために写真を一枚撮っただけで急ぎ下る。オコバ谷の流れを渡ったところでライトを点け、慎重に下って久連子の登山口へ下山。

 この日に歩いた距離は18km、行動時間は11時間。レスキューポイントの設定やロープ張りに少々の時間を要したが、予定通りの作業を終えることができた。下山した久連子から、デポしていた車で椎原の登山口へ戻りって全日程を終えた。

椎原の茶臼山登山口


シロモジ


危険な所に安全確保の補助ロープを張る


ホソバナコバイモ

 
設置したレポイントスキューポイントの看板
この看板は応急的なもので、将来は安定した立て看板に替えられる予定



苔むした石灰岩帯を進む


キブシ


前福根山から見る主峰の国見岳


マンサク


フクジュソウ


マンサク


苔むしたブナの大木


石灰岩に下がるつらら



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