平家山(1496.5m)〜後平家山(1560m)〜夫婦山(約1460m)〜南平家山(1510.2m)  熊本県

経路概念図 クリックで拡大


南平家山山頂  同行の皆さん :Mishan提供




平家山山頂 この日に立てた
今年二度目の山頂標識





後平家山山頂





夫婦山山頂




南平家山山頂


2012年10月22日

 この日は、色々な方々とのご一緒登山。地域の消防署で山岳救助に携わる皆さん、登山情報誌関係の皆さん、それに、登山ツアー会社とガイドの皆さんの総勢11名。
 今回は「泉・五家荘登山道整備プロジェクト」が準備した、登山口や山頂の標識立てを兼ねることもあって、企画したMishanに誘われての参加である。

 平家山登山口手前の駐車スペースで自己紹介のあと、この日の行動計画を確認して出発。駐車スペースとその先にある登山口に標識を立てる。登山口の下で、小さな川を渡る。この小川には、丸太の仮橋が架かっている。しかし、丸太橋は滑りやすく、平常の水位であれば水面に出ている飛び石を利用する方が安全である。

 さらに進み、平瀬の浅い渡渉点を通過して山腹に取り付く。人工林をジグザグに登って尾根に出ると、西方向に小金峰の小さな鋭鋒が見える。地図のBては、10mほどの間隔で杣道が左右に分岐するが、平家山へは真ん中の道を進む。

 自然林からスズタケが両側に立つ中を登り、雁俣山、京丈山からの縦走路に出会うと、すぐに平家山の山頂に着く。
 平家山の山頂には、今年二度目の山頂標識を立てる。一回目は3月に立てたが、その標識が持ち去られたために、経費をかけて再度準備をしてもらったものである。
 山頂標識は、道標をも兼ねる重要なもの。「今度こそは標識が持ち去られないように」と願いながら、皆さんと立てて後平家山へ向かう。

 国見岳への縦走路を進み、道標にそって南へ入るとすぐに後平家山の山頂である。ここの山頂標識も持ち去られたために、ひと月前に立てたところであるが、この日は無事で、ほっとする。

 後平家山から先は、先述のプロジェクトで道標や目印を付けているが、歩く人はまだ少なくて踏み跡も薄い。密生していたスズタケは、完全に枯れて見通しは良くなったものの、目印や小さな道標を確認しながら進む。
 次々に現れる紅葉は今が見頃で、青空に映えて鮮やかである。このルートにはブナやミズナラの大木も多く、脊梁屈指の見事な樹林が続く。

 夫婦山から先はスズタケのヤブ道であったが、今年9月に先のプロジェクトやボランティアの皆さんが伐開したばかりの安全で快適なルート。そのルートを順調に進み、南平家山で小休止のあと、北西へ延びる尾根を下る。尾根に続く地積調査の切り分けを進むが、途中には切り分けが分岐するところもある。切り分けの分岐や切り分けから山道に入るところでは、進行方向を慎重に判断しながら下り、地図の「分岐」のところで一旦林道桜谷線に出る。

 林道を右へ10mほどの所から、右へ分岐する杣道に入る。杣道は明瞭で、人工林の中をジグザグに下る。谷の流れに出会うあたりから、荒れた作業道を下る。古い作業道には朽ちかけた橋が2カ所ある。その橋が体重で壊れないように、軽い人から??一人づつ慎重に渡る。

 再び林道桜谷線に出る手前には、右へ続く杣道への渡渉点がある。しかし、この渡渉点は渡りづらく危険なために、左の浅い流れを渡ってそのまま50〜60mほど下り、写真の石碑のところで林道に出る。 そこからは林道を下り、「とぞの谷橋」の横に出て駐車地点に戻った。
 そして解散式。参加の皆さん、お疲れ様でした。また、五家荘の山を訪ねてください。

 下山後、「泉・五家荘登山道整備プロジェクト」の会議に参加。会議は登山地図「五家荘の山」に関するもので、地元の皆さんと意見交換を行った。この登山地図は好評であることから、内容を充実させて来年春に改訂版が出される見通しである。




林道桜谷線開通記念碑
下山時、2回目の林道出会い地点



ブナの大木





落ち葉の絨毯


自然林の山道



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