平家山(1496.5m)〜後平家山(1560m)〜夫婦山(約1460m) 熊本県

 
経路概念図 クリックで拡大

 
 
ブナの大木

 


@  平家山登山口





A 一番目の渡渉点 丸太の橋は水量が多いときの
 み利用。通常は水面近くの岩を伝って渡る




B 二番目の渡渉点





C 平家山の山頂 3月に「泉・五家荘登山 道整備プ
 ロ ジェクト」が立てた夫婦山と同じ山頂標識は持ち
 去られていた




D 縦走路から後平家山への分岐点





E 持ち去られたために、この日に再度立てた後平家
 山の標識




F 夫婦山山頂





G 地積調査の目印




H 夫婦山の北からDに向かうルート
 地積調査の切り分け道
 地積調査の杭とその目印が続く





I D地点



 
登山口近くのススキ

 
2012年9月5日

 この日は、持ち去られた後平家山の標識立てである。
 持ち去られた山頂標識は、五家荘エリアが「日本山岳遺産」に認定されたのを受けて、この春、関係機関への手続きを経て25座の山頂に立てられたうちの一つ。
 山頂標識は道迷いを防ぎ、外国からの登山者にも分かるようにローマ字も併記した重要なものである。

 平家山登山口から平家山へ向かう。二つある渡渉点の水量は少し多い程度で、渡るのに支障はない。

 山腹をジグザグに登ると尾根に出る。しばらくすると杣道が左に別れ、10m先で右にも別れる。さらに登ると登山道の両側は背丈を超えるスズタケ帯になる。しかし、踏み分けは明瞭で歩くのにほとんど支障はない。

 平家山の山頂に着いて驚いた。この春に立てた山頂標識がない。近くに捨てられている可能性もあり、一帯を入念に探してみるが見あたらない。  後平家山の標識と同じように、持ち去られたようだ。

 関係機関への、正式な手続きを経て立てた標識を持ち去るとは・・・。
 これは犯罪であり、看過できない行為である。道迷いを防ぐためにも、持ち去った人は早急に元の位置に戻していただきたい。

 気を取り直して後平家山へ向かう。国見岳への縦走路を進み、地図の分岐点から南へ軽く登ると山頂に着く。
 後平家山は、大きな饅頭のような鈍頂である。山頂標識を立てる位置の緯度経度は関係機関に届けられており、その緯度経度をGPSで確認して、同じ位置に山頂標識を立てる。

 山頂標識を立て終わり、三日前に登山道を整備した夫婦山へ向かう。枯れたスズタケが残る薄い踏み跡を辿る。今年春につけた目印はかなり減っている所もあるが、要所々々にとりつけた道標は健在。

 ルートは幅の広い尾根に沿っており、途中には同じような尾根が分岐するところもあって、注意をしながら進む。

 夫婦山からは、地形図の波線の道を下ってみる予定である。波線の道は山頂の手前から分岐しているので、その位置を確認して山頂へ。

 夫婦山の山頂は、樹林に囲まれ展望は得られない。この山頂からウードヤ山にかけては三日前に整備したところで、その整備の跡を眺めて先ほどの分岐まで引き返す。

 分岐から北西へ進むと、ほどなく尾根に出る。尾根には、幅1〜2mほどの新しい切り分けが続いている。この切り分けは地積調査のために設けられたようで、地積調査の杭とその目印が続く。

 切り分けは地図のDの手前まで続き、人工林に入る。D地点で左右に通る杣道に出会う。杣道の様子を見るためにE地点まで進んで引き返し、地図の波線の道と思われる所を下る。やがて、間伐樹が重なるように倒れているところに出会い、そこからは歩きやすい所を選んで下る。

 Eから先は急な谷筋を下り、やがて往路の林道に沿う渓流に出会う。渓流の幅は5mほど。飛び石伝いに渡ることができそうな場所を探すが見あたらず、水深30〜40cmところを靴を脱いで渡って林道に出た。

 今回歩いた、D地点から先の波線の道は消滅しており、ルートとしては一的でなくお勧めできない。次の機会には、D地点で左右に分岐する杣道を歩いてみたい。

ヒメキンミズヒキ


ヌスビトハギ


オオルリソウ


ヒヨドリバナ


ヒナノウツボ


タケニグサ


キランソウ


ゲンノショウコ


ツルリンドウ


白花ゲンノショウコ


ヤマキツネノボタン


クサイチゴ


コマツナギの蜜をすうキチョウ


ヤマゴボウ


オトギリソウ




きのこetc
 


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