南平家山(1510.2m)〜五家宮岳(1538m) 熊本県


南平家山山頂


今年3月に立てた五家宮岳山頂の標識

経路概念図 クリックで拡大


ススキの穂が出始めた脊梁の山々

 

整備終了後、満足した表情の皆さん (山海人さん提供)


2012年9月2日

 この日は、「泉・五家荘登山道整備プロジェクト」主催の登山道整備への参加である。
 集まったのは地元の皆さんに熊本、鹿児島、福岡県からのボランティアを加えた総勢19名。

 今回の計画は、「日本山岳遺産」に認定されている五家荘エリアの夫婦山からウードヤ山までの7kmほど。夫婦山は、平家山と国見岳を結ぶ縦走路の途中から南に延びる尾根上にある山で、この尾根は南平家山、五家宮岳、ウードヤ山を経て樅木集落へ続いている。

 このルートは自然林で、ブナやミズナラなどの巨木も見られることから、最近、登山者の関心が高まってきた。しかし、ルートには不明瞭なところやスズタケのヤブもあって、道迷いの危険性が心配されていた。
 
 そこで、今回はルートの切り分けと、目印の補足を行う計画である。ちなみに、位置確認の重要な指標となる山頂標識や分岐の簡易な道標は、私たちも参加して今年3月にに設置したところである。

 全員車に分乗して、樅木林道を進む。一般車が入ることができるのは、烏帽子岳登山口の先にあるゲートの手前まで。しかし、この日は地元の皆さんがゲートを開閉して車で通過。昨年つけ替えられた国見岳への新しい登山口の前を通り、林道が崩壊して車の通過ができない地図の「出発地」まで車で進む。

 そこから地図の「登山道取り付き」まで林道を歩く。ここで2班に分かれ、1班は夫婦山方向へ、私たちの2班はウードヤ山へ続くルートの整備にかかる。

 「かわせみ」は、いつものようにルートの案内役を依頼され、刈り払い機を操作する地元の3人を誘導する。刈り払い機がうなりを上げ、背丈を超える密生したスズタケを刈り払いながら進む。後に続くボランティアは、刈られたスズタケや木を横に片づけ、目印を補足しながら進む。

 五家宮岳の山頂は測量のために立木が倒され、ウードヤ山へ向かうルートの踏み込み地点が分からなくなっている。踏み込み地点が分かるように、重なる倒木を切り分け目印を付けて先へ進む。

 五家宮岳からA地点との中間あたりまでは、幅2〜3mほどの地積調査の切り分けが続き、刈り払い機のエンジンを止めて進む。地積調査の切り分けは、やがて登山道から離れるようにY字状に右下方向へ分岐するので注意が必要である。

 この分岐点あたりからスズタケが濃くなり、ルートを探しながら進む。やがてルートの右下に作業道が見え始め、作業道はルートに沿うように延びている。心配をしていた雨が降り出し、雨具を着けて作業を続けるが、地図のA地点まで進んだところで、時間切れ。

 目標のウードヤ山は300mほど先に見えているが、作業はここで打ち切って右下の作業道に下りる。そこから、車が待つ地図の「終着地」まで作業道を歩いて、この日の8時間に及ぶ作業を終えた。

集合地での事前説明


ススキ


ママコナ


ツキヨタケ(毒キノコ)


カミキリムシ?


先頭は刈り払い機を持つ地元の3人
その後にボランティアが続く



刈り払い前の登山道



刈り払い後の登山道


集合地の花資料館付近に咲いていた花々

 ヒゴタイ

 

オミナエシ




クサギ




コスモス





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