英彦山中岳(約1190m) 福岡県

経路概念図 クリックで拡大


北西尾根から振り返り見る中岳


2012年4月18日

 往路は、この冬大氷瀑の観賞で賑わった四王寺の滝を経てへ中岳へ。帰りは、北西尾根へ周回。距離は8.6km、所要時間は5:10であった。

 別所の駐車場から奉幣殿を経て、鬼杉へのルートを進む。写真の道標が立つ衣ガ池まで進み、そこから四王寺の滝へのルートに入る。  踏み跡は薄いものの目印が続いていて、順調に四王寺の滝へ到着。

 滝の水は少なく、30mを超える滝の壁は湿っている程度。一休みして、初めてのルートである産霊(むすび)神社へ向かう。

 滝から西方向へ続く岩壁に沿って進み、その先から谷筋を登る。踏み跡はないに等しく、岩に残るアイゼンの爪跡などなど、かすかな痕跡を見ながら進む。大小の岩が積み重なるところでは、地形図で現在位置と産霊神社との位置関係を確認し、横のヤブにできている獣道にまどわされないように登る。

 やがて、岩場の右端にササや灌木の薄い筋を見つけ、それを登る。 ふとズボンを見ると、ダニがたくさん付いている。片方の足だけで30頭以上。丁寧にはたき落として進むが、またすぐにくっつく。

 傾斜が緩くなると台地上の尾根に出る。一帯のササは刈り払われていていて見通しが良く、目標の産霊神社が視界に入る。滝からここまでに見た目印は1つだけ。

 産霊神社から、メインのルートを進んで中岳へ。山頂からの展望を期待していたが、この日も霞んで近くの山影がぼんやり見えるだけ。

 山頂から中岳休憩所のある広場に下り、4年ぶりの北西尾根へ入る。 4年前、山頂に近い尾根一帯は背丈ほどのクマイザサに覆われていて、ルートを探すのに苦労をしたものである。そのササヤブは刈り払われて見通しが良く、踏み跡もはっきりしていて歩きやすくなっている。

 すぐ先の岩場には梯子も取り付けられ、その先のササ地帯は刈り分けられて明瞭な登山道になっている。ササ帯を過ぎると自然林になり、目印を確認しながら尾根に沿って下る。

 青年の家から続く自然観察路を横切り、さらに下るとバンガローに出会い、ほどなく車道に出る。そこからは、九州自然歩道を歩いて駐車場へ。

 ザックを下す前に、駐車場から国道を挟んだすぐ先にある花見ヶ岩公園へ。この公園は、地元の観光ボランティアの方に教えてもらった絶好のビュ−ポイント。
 公園の頂は露岩になっていて見晴らしがよく、広い谷の向こうには、たくさんのヤマザクラが咲く上仏来山(かんぷくやま)が一望できるなど、素晴らしい展望台であった。
 



満開のヤマザクラ


ヤブツバキ


20mほど先で悠々と草をはむシカ


ミツマタ


クロモジ


四王寺の滝への分岐点衣ガ池


シロバナネコノメソウ

 
四王寺の滝

 
四王寺の滝への分岐点


地図に記載しているスギの大木

 

コガネネコノメソウ


四王寺の滝から産霊(むすび)神社へのルート
にある谷筋の岩場



四王寺の滝から10mを超える岩壁に沿って進む


タチツボスミレ


北西尾根ルートと観察路の交差点


産霊(むすび)神社:行者堂


シキミ


アブラチャン


咲き始めたオオカメノキ


地図に記載しているブナの大木

 フッキソウ(富貴草)ツゲの仲間で背丈の低い樹木

 

ズボンに次々にくっつくダニ


ムラサキケマン


キケマン


下山後に立ち寄った花見ヶ岩公園


公園から見る、春霞の上仏来山とヤマザクラ



カエデの幼樹


花見ヶ岩公園の頂




前日に訪れた英彦山の名所 
推定樹齢200年 守静坊(しゅじょうぼう)の枝垂桜


 


Back