福智山(900.6m) 福岡県

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見頃の虎尾桜
推定樹齢600年のエドヒガン



2012年4月8日

 この日の目的は、山頂近くの避難小屋に併設されているバイオトイレの見学会。
 見学会は、「英彦山上部にトイレを建設いていただきたい」との要望が行われており、その関連行事である。

 車は、福智町上野にある広い駐車場へ。いつもはゆとりがある駐車場もこの日は満車。理由は、見頃を迎えた虎尾桜。

 たくさんの登山者に混じって、中腹に咲く虎尾桜へ向かう。背の高いサクラは7〜8分咲きでちょうど見頃。虎尾桜はエドヒガン、濃いめのピンクが美しい。

 しばらく眺めたあと、源平桜へ向かう。白糸ノ滝から山頂へ続く尾根道に出て、少し先から横道に入る。山ひだに沿うように進み、1kmほどで平家桜に着く。そのすぐ先には源氏桜。
 いずれも大きなヤマザクラであるが、まだつぼみ。見頃は、7〜10日ほど先のようだ。

 源平桜から、尾根道に戻って山頂へ。山頂もたくさんの登山者で賑わっている。山頂で一休みして、避難小屋へ下る。避難小屋では餅つきが行われていて、私たちにも、つきたての餅をふるまっていただいた。

 バイオトイレの見学会には15名ほどが参加。管理を行っている「筑豊山の会」と施工した会社の方から説明を受ける。
 トイレは臭がなく、しかも清潔に保たれている。このトイレは登山者に人気のようで、見学会の最中にも次々に利用者が訪れる。

 電源はソーラー発電。発酵を促進するための熱源や撹拌は自動化され、日頃の点検は正常に作動しているかどうかの確認と清掃とのこと。
 長年福智山のトイレを管理しいる「筑豊山の会」によれば、トイレを清潔に使っていただく秘訣は、「いつも清潔にしておくこと」だそうである。

 今回の見学会に参加して、登山者が多い英彦山の自然環境、中でも麓に暮らす人々への影響も大きい水環境を守り、登山者に快適な登山をしていただくためにも、山頂の近くにトイレを建設していただきたいとの思いを強くしたところである。

 新聞によれば、町長は先の町議会における施政方針で「英彦山の世界遺産登録を目指す」との意向を示されたそうである。このことは、英彦山の環境を良くすることにも繋がるものして大いに期待される。

蕾の平家桜


蕾の源氏桜


八丁から見る福智山山頂

 



ショウジョウバカマ


キブシ


サツマイナモリ





ヒナスミレ


ヤブシキミ











アオキの実


ネコヤナギ


ヤブツバキ


山頂からの眺め 直方市方面

 筑豊山の会による餅つき  避難小屋横の広場 


          山のバイオトイレ見学会 
トイレの利用者が次々に訪れ、少し離れたところで説明を受ける


 山のバイオトイレ 



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