石楠山西峰(1442m)〜石楠山東峰(1450m)〜南山犬切(1561.7m)〜七遍巡り(1590m) 熊本県

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ルート上から見えた市房山


登山口の近くから見る上福根山の霧氷

 

七遍巡りに残っていた霧氷
 
2012年4月4日

 数日前、この山域で遭難があり家族から救助要請が出された。
 地元では、要請を受けて捜索の準備が進められ、その段階で当方にも捜索への協力が可能かどうかの事前打診があった。
 打診を受けて現地へ向かう準備をしていたところ、「発見された」との連絡をいただいた。
 幸いなことに、遭難者は無事に自力下山してきたたところを発見されたそうである。

 五家荘では、道迷いなどによる遭難が起きないように、数年前から登山道の整備が進められている。
 この日もその一環として行われる「泉・五家荘登山道整備プロジェクト」主催の登山道整備に参加した。

 今回の石楠越登山口は、久連子から五木村へ通じる基幹林道菊池人吉線にある泉五木トンネルの北側、つまり久連子側にある。
 しかし、この林道は復旧工事が行われており、久連子集落のすぐ先で通行止め。登山口へは、五木村の竹の川を経て登山口へ向かう。

 石楠越登山口から、石楠山西峰へ向かう。踏み跡はほぼ明瞭であるが、要所には道標を取り付けながら登る。石楠山西峰に標識を立て、一旦下った鞍部には、現在位置を確認しやすいように「石楠越」の標識を取り付ける。

 この辺りから先は、前回通った時に付いていた目印はほとんど見あたらず、薄い踏み跡を確認しながら進む。
 目印は、登山者によってとりはずされたようである。目印は好天の時には不要と思われるかもしれないが、踏み跡が薄い現状では道迷い防止のために必要なものであり、安易にとりはずさないでいただきたいと願っている。

 新たに「九州百名山」に選ばれた南山犬切山頂に標識を立て、「七遍巡り」へ向かう。「七遍巡り」は特徴が少ない台地のような鈍頂で、地元の人でも道に迷いやすいところとして知られている。

 「七遍巡り」には、泉五家荘登山道整備プロジェクトとボランティアの皆さんによって、数年前に山頂標識が立てられ、3方向へ分岐する登山道にもそれぞれ道標が立てられている。今回は、これらの道標を再度固定して登山口へ引き返す。
 
 帰り道では必要な所に目印をつけ、道迷いなどが起きないように願いつつ登山口に戻った。
 
 

 

ルート沿いのドリーネ


スズタケがすっかり枯れた稜線


ブナの大木


ヤマシャクヤクの芽立ち


バイケイソウの芽立ち


大きくなったアセビのつぼみ


五家荘を通る国道445号沿いのヤマザクラ


道の駅五木のシダレザクラ



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