平家山(1496.5m)〜後平家山(1560m)〜夫婦山(1460m)〜南平家山(1510.2m) 熊本県

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2012年3月27日

 一昨日の保口岳に続いて、この日も山頂の標識立てに参加。
 参加者は地元の人に熊本県、宮崎県それに福岡県からのボランティアを加えた5名。

 平家山登山口へ車で向かい、とぞの谷橋のすぐ先に駐車。そこから古い林道を歩いて登山口へ向かう。

 登山口は渓流のそばにあり、林道に平行する渓流を渡る。この渓流は、いつもは登山靴のままで渡渉できるが、この日は水量が多く流木の丸太を架けて渡る。

 渡渉地点はその先にもあり、そこは浅い平瀬。ここも水が多く、飛び石を置いて渡る。

 渡渉地点から、登山道と重なる急坂の杣道を登る。杣道が三方向に分岐するところは進路を間違えやすいところで、小さな道標を取り付ける。
 平家山へは、三方向に分かれているの真ん中の杣道を辿る。

 傾斜が緩くなると、京丈山から国見岳へ通じる縦走路に合流する。合流地点から間もなく平家山の山頂に着く。平家山の山頂に、新しい山頂標識を立てて後平家山へ向かう。

 縦走路を国見岳方向へ進み、後平家山の北から南へ続く尾根に入る。ここからは、後平家山から夫婦山、南平家山、五家宮岳、ウードヤ山を経て樅木へ通じ縦走路を進む。

 ご一緒した地元の方によれば、ウードヤ山の「ウー」とは大きいと言う意味で、「ドヤ」とは動物のヌタ場のことだそうである。

 分岐から尾根に入って50mほど進むと後平家山に着く。ここは今回のルートの最高所。新しい山頂標識を立てて夫婦山へ向かう。
 登山道は尾根に沿っており、目印が遠過ぎるところは補いながら進む。尾根筋にはブナやツガなどの大木が多く、この辺りは脊梁屈指の素晴らしいところである。

 このルートからは、地積調査などの切り分けや目印が分岐するので、誤ってそちらへ入らないように注意をしながら進む。

 夫婦山に標識を立て、しばらく進むとスズタケの密度が濃くなる。スズタケの中にある倒木を迂回する所では進路が分かりづらいところもあるり、踏み跡や目印を確認しながら進む。

 この辺りは3年ほど前までは踏み跡が薄くて目印も遠く、次々に現れる倒木の周辺では進路を探すのに難儀をしたところである。現在ではスズタケの勢いが弱くなり、調査や登山者によるルートの切り分けも進められて、ずいぶん歩きやすくなっている。
 
 P1431mの先にある、とぞの橋へ下る分岐点に道標を付け、南平家山への急坂を登る。南平家山の頂は、縦走路から北西へ50mほど入ったところである。

 南平家山に山頂標識を立てて分岐まで戻り、縦走路を五家宮岳方向へ進む。地図の分岐点で縦走路と別かれ、桜谷林道へ下る。林道に出るまでの踏み跡は薄いが目印は続いており、それを確認しながら下る。

 林道の手前には、幅は狭いが高さ4mほどの岩屋があり、中は暗くてよく見えないものの、かなり奥まで続いているようだ。

 桜谷林道をしばらく進み、右へ分岐する杣道に入る。人工林の急坂をジグザグに下り、古い作業道に出合ってそれを下る。途中の渡渉地点も水量が多く、ここも飛び石を置いて渡る。

 作業道をさらに下り、先ほど別れた桜谷林道に再び出あう。そのすぐ先でとぞの谷橋が架かる舗装された林道に出会い、そこから200mほど歩いて駐車地点に戻った。

 今回の山頂標識立ては、25座を8日に分けて行われる計画である。この日で半分が終了したが、4月に行われる残り半分の計画にも参加をしたいと思っている。

   登山口のすぐ先にある渡渉地点 
水量が多く、流木の丸太2本を架けて渡る



北斜面に残る雪


ルート沿いに立つブナの巨木


スズタケが枯れ始めた尾根道


この日に立てた4座の山頂標識


南平家山からの下山路横にある大きな岩屋
中に入ることもできるが、要注意



マンサクの大木


渓流にできたつらら


登山道から見る烏帽子岳


マルバコンロンソウ



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