一本樫山(約1610m)〜下福根山(約1580m)〜中福根山(1610m)〜前福根山(約1630m)
   上福根山(1645.3m)〜石楠花の丘(約1500m)〜茶臼山南峰(1464m)〜茶臼山(1445.5m) 
熊本県



前福根山からの眺め


石楠花の丘からの眺め 


石楠花の丘から見る雲仙の平成新山

経路概念図 クリックで拡大


2012年3月21日

 この日は「日本山岳遺産」に認定された五家荘エリアの山頂標識設置への参加。

 地元の方と熊本県、福岡県からの参加者7名を車で一本樫林道の登山口へ送ってもらう。この一本樫林道は民有地を通っていることから、普段は最奥の民家の横にあるゲートが閉められている。
 しかし、この日は同行の地元ガイドさんの取り計らいで通行させていただいた。

 林道の最も高い所にある登山口から、一本樫山への尾根道を登る。
  尾根道は落葉樹の自然林で、吹く風は冷たいものの地面までとどく春の日射しが心地よい。

 一本樫山から、稜線を下福根山に向かう。以前立てられていた下福根山、中福根山、前福根山の山頂標識の位置は、本来のピークからずれていたので、今回はそれを修正して正しい位置に新しい標識を立てる。

 新しい山頂標識には、昨年11月に認定された「日本山岳遺産:九州中央山地五家荘エリア」と表示され、山名は外国の人にも分かるようにローマ字も併記されてている。
 
 ルートがわかりにくいところには簡易な道標を取り付け、目印が遠いところは補足しながら進む。ルート沿いのマンサクは開き始めたところで、見頃はもう少し先になりそうだ。
 
 この日は特に見通しが良く、前福根山の頂からは、遠く霧島の山影も見える。 

 上福根山から茶臼山へ向かう。古くなって倒れたり見づらくなった道標は補修をして立て直す。
 途中の石楠花の丘や茶臼山南峰は素晴らしい展望ポイント。五木村との境をなす鷹巣山や積岩山の稜線が間近に見え、西には遠く雲仙の平成新山も見える。

 茶臼山から椎原へのルートを下る。このルートを歩く人は少ないようで、踏み跡の薄いところもある。目印は続いているが、その間隔が遠いところは補足しながら下る。

 林道に出会ったところから林道を40mほど下り、小石を積んだケルンの所で左へ分岐する山道に入る。
 
 古い杣道を伝うように下ると、沢の分岐点に出る。この分岐点は、今回の下山口である椎原から登るときに進行方向が分かりづらいところであった。このため、今回はこの分岐点に簡易な道標を取り付けるとともに目印も補足。

 分岐点から少し下ると作業小屋跡(倒壊した作業小屋)に出会う。そこから先は、一部に崩壊が続く急傾斜地を横切るとこらがあるものの、下山口までの登山道は明瞭である。

 この日の所要時間は7時間40分を要したが、普通に歩けば5〜6時間ほどの道のりである。

一本樫山から見る脊梁の主峰の国見岳


一本樫山山頂


下福根山山頂


中福根山山頂


前福根山山頂


上福根山山頂


茶臼南峰山頂


茶臼山山頂


苔むす石灰岩


咲き始めたマンサク


明るい尾根筋


下山路、沢分岐付近の渓流

 

開き始めたシキミ

 ホソバナコバイモ

 

ヒオドシチョウ


登山口の霜柱


アブラチャン



Back