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城山(369.3m)〜金山南岳(約330m)〜金山北岳(317.4m)〜孔大寺山(499.0m)〜湯川山(471m) 福岡県


経路概念図 クリックで拡大


城山からの眺め


ルート上で最も高い孔大寺山


登山口の駐車スペースは満車


ウスキキヌガサタケ


2011年7月9日

 宗像市の城山登山口から標記5座を経て、同市の旧玄海町にある承福寺まで縦走した。GPSのデータが示す距離は13.5km、累積標高差は1560m、所要時間は7:40であった。

 今回は熊本県の山の会、八山会のお誘いにより「かわせみ」が参加。
 この日は宗像四塚連峰を歩くもので、低山ではあるものの標高差が大きく、縦走をするにはかなりの体力を要することで知られている。

 車は、下山口である承福寺裏の駐車場に置き、参加者7人が1台の車で城山の登山口へ向かう。

 登山口から、ウスキキヌガサタケを期待しながジグザグに登る。途中でお会いした常連さんにキヌガサタケのことを尋ねると、幸運なことにちょうど尋ねたところに2本だけ立っているとのこと。

 普通に歩いていては気づきにくい立木の陰に一本、そして10mほど下にもう一本。立木の陰に出ている一本は、黄色いレースは既にしぼんでいたが、もう一本のウスキキヌガサタケを写真に収めて山頂へ向かう。

 城山の山頂からは、田園地帯の先に玄界灘の海原も見える。城山から大きく下り、石峠を経て金山への急坂を登る。金山南岳から緩やかに下り軽く登り返すと金山北岳に着く。
 金山北岳の頂は北西方向が僅かに開け、これから向かう、孔大寺山のピークが見える。

 金山北岳から、アップダウンを繰り返しながら急坂を下ると地蔵峠の着く。 峠には地蔵が祀られ、その横には「從是 東遠賀郡 西宗像郡」の大きな石碑が建っていて、交通の要衝であったことが伺える。

 峠で一息入れ、エネルギーを補給して孔大寺山への急坂を登る。気温は高くなり、全身から吹き出す汗が滴り続けるものの、時折吹き抜ける風が心地良い。

 登山道はマテバシイの自然林の中を通り、小さなピークを三つ越えると孔大寺山の山頂に着く。山頂は樹林の中で展望は得られない。

 孔大寺山から垂見峠への急坂を下る。峠で一休みして、この日最後のピーク、湯川山へ向かう。

 湯川山の山頂までは標高差400mほど。しかし、疲れた体には厳しい登りである。

 湯川山の頂は見晴らしが良く、遠く60kmほど先の玄界灘に浮かぶ沖ノ島も見える。
 沖ノ島は宗像大社の沖津宮があり、海の正倉院とも呼ばれる貴重な遺跡が今日まで保存されていて、世界遺産への登録に向けた取り組みが進められている。

 湯川山から標高差410mの急坂を下り、承福寺へ向かう。自然林から人工林になると傾斜は緩み、水田に出合ってほどなくゴールの駐車場に到着した。

 下山後のニュースでは、この日北部九州は梅雨が明けたとのこと。アメダスの観測値を調べてみると、宗像市の最高気温は34.4℃。暑かったはずである。

城山山頂


金山北岳山頂 奥はこれから向かう孔大寺山


金山南岳山頂

    
地蔵峠 右には遠賀、宗像の郡境を示す大きな石碑


マテバシイが茂る急坂を登る


湯川山からの眺め 左手前地島
の先には沖ノ島も 



孔大寺山山頂


ホトトギス



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