向坂山(1684.4m)〜白岩山(約1590m)〜水呑の頭(1646.4m)〜木浦山(1441m) 宮崎県 |
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キリタチヤマザクラ |
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落差70m 3段に落ちる幻の滝 |
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キリタチヤマザクラ |
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キリタチヤマザクラ |
2011年5月2日 五ヶ瀬ハイランドスキー場から、標記の4座と幻の滝を訪ねた。距離は11.6km、所要時間は6:25であった。 この日の目当てはキリタチヤマザクラ。このサクラは1999年に発見されたもので、発見当時はマスコミで大きく取り上げられ、いつかは見てみたいと思っていた花である。 それが今回、脊梁の登山地図づくりがご縁で、発見者の秋本氏に会えるという幸運に恵まれた。 このサクラはヤマザクラよりピンクが濃く、花柄にさわると粘る感じがすることを秋本氏に教えていただいて、Mishanと三人で出発する。 車2台で木浦山の方向へ林道を進む。しかし、木浦山に近づいたところで落石が林道を塞いでいて、その手前に1台を駐車。別の1台でスキー場へ向かう。林道沿いには、キリタチヤマザクラであろうと思われるピンクのサクラが点々と見える。 スキー場から向坂山へ向かう。登山道沿いには、植物を保護するためのシカよけネットが張り巡らされ、20分ほどで到着した向坂山の山頂は、木立に囲まれていて展望はない。 稜線を南へ、白岩山に向かう。色々な花が咲くことで知られる白岩山は、スミレやフデリンドウ、ミツバツチグリなどが咲いている。しかし、ヤマシャクヤクのつぼみはまだ小さく、生育は例年に比べて一週間以上遅いようだ。 白岩山は展望に優れ、向霧立越と言われる国見岳から烏帽子岳方面に連なる稜線が良く見えるところである。しかし、この日は濃い黄砂でぼんやり。 水呑の頭から派生する尾根筋には、シャクナゲが続く。しかし、つぼみは堅く開くのは2週間ほど先であろうか。 良く保全された尾根道を下り、木浦山に近づいた所で林道に出る。木浦山は後で登ることにして、林道を右へ幻の滝へ向かう。途中には、アケボノツツジのピンクの花が点々と見える。 幻の滝への分岐点に道標はなく、地形図とGPSで確認して尾根を下る。薄い踏み跡は次第にはっきりしてきて、なおも下ると切り分けられた明瞭な道になる。傾斜が急になる辺りから踏み跡は薄くなり、目印を確認しながら尾根の中心に沿って下る。進行方向は途中から左斜め下へ変わり、滝の音が聞こえ始めるとほどなく木製の梯子に出合う。 やがて傾斜が緩くなり、右方向へ少し下ったところで幻の滝に出合う。ここは林道から40分、標高差230mほどの奥深いところである。 滝の高さは70mほど。頭上から降ってくるような滝は、良く見ると3段になっていて、見応えのある滝である。 林道へ登り返して木浦山に向かう。林道からの分岐点に道標はないが、尾根が堀切状になっているところに踏み跡があり、それを登る。 尾根の中心を通る登山道は切り分けられているものの、大きな倒木が次々に現れる。やがてシャクナゲが現れると、ほどなく山頂に着く。山頂は木立に囲まれていて、展望は得られない。 山頂から引き返して、林道を駐車地点へ向かう。途中には手の届くところにピンクのサクラ。花柄にさわってみると粘りがあり、キリタチヤマザクラであることを確かめてこの日の行程を終了した。 |
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向坂山山頂 |
木浦山 |
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白岩山山頂 |
ワチガイソウ |
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水呑の頭 |
ミツバツチグリ |
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フデリンドウ |
ナツトウダイ |
アオイスミレ |
木浦山山頂 |
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幻の滝手前の新緑 |
マンサク |
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アケボノツツジ |
ブナ 種子からの芽ばえ |
イチリンソウ |
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ミツバツツジ |
オオカメノキ |
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幻の滝へのルート沿いで咲き始めたシャクナゲ |
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タムシバ |
アセビ |
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ゴジュウカラ |
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ヤマガラ |
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