白鳥山(1638.8m)〜南山犬切(1561.7m)〜石楠山(約1450m) 熊本県

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白鳥山山頂

 
縦走路から振り返り見る白鳥山


稜線に立つブナの大木


屏風岩 ドリーネの中にできた石灰岩の造形


2011年4月26日

 八代市泉町五家荘の峰越登山口から、標記3座を経て石楠越登山口へ縦走した。距離は14.6km、所要時間は7:25であった。

 所属する山の会の登山行事が来月予定されていて、この日はその事前調査。
 峰越登山口から白鳥山へ向かう。途中にある大きなドリーネの中にある屏風岩は、何度見ても美しい人気のスポット。

 白鳥山の山頂から時雨岳の方向へ少し進んだところで、右へ分岐する水上越へのルートに入る。

 一帯を覆っていた背丈を超えるスズタケは全て枯れ、稜線にはブナの大木が立っているものの、枯れ木も目立つ。
 目印が遠いところは補強し、分岐点や進行方向が大きく変わるところには道標板を取り付けながら進む。

 登山道沿いに次々に現れるヤマシャクヤクの生育は、例年に比べてかなり遅いようで、全体的には小さなつぼみが見え始めたところ。しかし、日当たりの良い一部の群落では、つぼみが大きく膨らんでいて、来月上旬には花が開きそうな気配である。

 横才越から、緩やかなアップダウンを繰り返しながら進む。水上越には道標が立っていて、現在位置を確認できる重要なチェックポイント。
 この道標は一昨年春、泉・五家荘登山道整備プロジェクトの皆さんと私たちボランティアが協力をして立てたもので、思い出深い道標である。

 水上越から南が大きく切れ落ちた縁に沿うように進み、緩やかに登ると七遍巡りに着く。ここは昔から迷いやすいところとして有名で、その名も七遍巡り。
 ここには進行方向を間違えないよう各進行方向に沿って、道標が分かりやすく立てられている。

 七遍巡りから一旦下って登り返すと南山犬切である。この辺りは似たような地形と植生が続き、うっかりすると自分がどこにいるのか分かりづらい。

 南山犬切からゴールの石楠越登山口までは3.6kmほど。小さなピークを6つ越え、緩やかに下るとゴールである。

 このコースはかなり長いものの、ルートはほぼ明瞭で目印も続く。ルート上にはブナやイチイの大木も多く、これから秋にかけては色々な花が咲く魅力あふれるコースである。

芳香が漂うオニシバリの花


苔むした大きな切り株


シロバナネコノメソウ


石灰岩の大きな風穴


フデリンドウ


満開のマンサク


ワチガイソウ


大きく膨らんだヤマシャクヤクのつぼみ


ヤマシャクヤクの大きな群落


ナツトウダイ


水上越に立つ道標


迷いやすいことで有名な七遍巡り


南山犬切山頂




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