鳥屋山 とやさん(645.1m) 福岡県

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登山口に近い佐田から見る鳥屋山


鳥屋山から見る耳納連山

 
2011年3月17日

 往路は、朝倉市の鳥屋山キャンプ場から山頂を経て奥の院へ。帰りは往路を引き返した。この日に歩いた距離は5.1km、所要時間は3:35であった。

 親しい山友さんとの5人での山歩き。この日のメニューは山友さんの要請で、コンパスとGPSの使い方、それに地図読みの練習などなど、盛りだくさん。

 まずは、現在位置が確認できる場所で地形図を広げ、実際には見えない鳥屋山の方向を各自が持参したコンパスの磁針とリングを使って確認する。

 次は、地形図の正置とそこから見える幾つものピークの同定。これには、予めプリントをして携行した3D図も参考にする。

 これらの練習を行ったあと、キャンプ場下の駐車場を出発。キャンプ場では、地形図に記載した過去のGPSの軌跡を見ながら、コンパスを使って登山道の起点を探す方法を練習して、浅い谷沿いに登る。

 道沿いにはヤマアイの花が咲き、カンアオイは株元に地味な花をつけている。
 わいわいがやがや、おしゃべりをしながら賑やかに登る。進行方向が大きく変わるところや尾根に出た地点では、おしゃべりを一時中断して地図で現在位置を確認しながら進む。

 途中の鎖場は通らずに、安全な巻き道を進んで山頂へ向かう。
 鳥屋山の山頂には新しい鳥居が立てられ、南に耳納連山、北東には白く雪が残る英彦山も見える。

 冷たい北風が吹き、登山道には昨夜降ったと思われる雪がちらほらと見える中、鳥屋山から奥の院へ向かう。
 小さなアップダウンを繰り返して600mほど進むと奥の院に着く。
 奥の院は自然林の中で眺望はないが、祠があって何体もの石仏が祀られている。
 ここには、奥の院を示す標識が無く、GPSと地形図で奥の院であることを確認。

 奥の院でランチタイム。真冬のような寒さの中、それぞれに暖かい食べ物を準備して、お腹の中から暖まる。
 お腹を満たしたあと往路を引き返し、途中にある男岩からの展望を楽しんで駐車場へ戻った。

 山友さんたちのいつものメニューは、下山後の温泉であるが、この日は温泉をパスして我が家へ直行。
 次のメニューは地図の編集ソフト「カシミール3D」の使い方。
 GPSに記録したデータの転送や登山地図の作り方など、基本的な操作方法を練習していただいてこの日の全てのメニューを終了した。
 3人の山友さん、頭も足もお疲れ様でした。

雪が見える英彦山


鳥屋山山頂


奥の院


ヤマアイ


登山道沿いの石仏


駐車場からキャンプ場へ続く舗装道


カンアオイ

  この日は、所属する山の会の会員さんからの呼びかけに応じて、東日本大震災の被災者の方々に、テントや寝袋などの緊急支援用品を発送した。
 しかし、輸送業者の話では、輸送には一週間以上の遅れが出ているそうで、いつ到着するか分からないと。そのような状況の中でも、緊急支援用品だけは何とか早く届ける方法はないものかともどかしさを感じるが、これも史上最大と言われる災害で致し方のないことなのか。
 まだ全容が分からない被災地の状況と、深刻化する原子力発電所の推移が気がかりであるが、被災地域の一日も早い復興を願っている。




サツマイナモリのつぼみ


ヤブコウジ




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