御前岳(1209m)〜釈迦岳(1229.6m)〜普賢岳(1231m) 福岡県・大分県


御前岳からの眺望

経路概念図 クリックで拡大

 
展望岩2から見た釈迦岳
左奥の白いドーム型アンテナは普賢岳


 
展望岩2から見た御前岳


オオキツネノカミソリ

展望岩1近くに生存するツガの大木

 

釈迦岳山頂


御前岳山頂



2010年8月5日

 八女市矢部村にある「杣の里」近くの登山口から、標記3座を経て矢部越へ周回した。9.6km、所要時間は7:00であった。

 この日は山友と3人での登山。オオキツネノカミソリの花が点々と現れる人工林の中を登る。

 登山口から1.7km、1時間30分ほど登ると林道に出会う。林道を西へ80m進んだところから再び登山道に入る。林道から山腹を60mほど登ると尾根に出る。登山口から続く人工林は、尾根に出ると間もなく自然林に替わる。

 地図の展望岩1は露岩で、岩の上に立つと南から西の展望が開け、福岡と熊本との県境の山並みが近くに見える。

 この露岩の周辺にはツガの大木が茂っていたが、現在ではその大半が枯れ、生存するツガの大木は僅か数本である。

 尾根を登り切ると御前岳の山頂である。山頂は小さな広場で、周辺に立つ樹木を避けながら一周するとほぼ360度の展望を得ることができる。
 北から東には英彦山や久住の山並み、南から西には山頂を雲に包まれた阿蘇や雲仙の山影が見える。

 御前岳から、稜線を釈迦岳へ向かう。山頂のすぐ下で前津江の田代へ下る登山道が分岐する。さらに進むとシャクナゲが点在し、ミツバツツジやドウダンツツジも現れる。
 尾根筋一帯にはカエデの類も多く、春の花の時期や秋の紅葉の時期はお奨めのルート。

 釈迦岳に近づくと、稜線の上に露岩が見えてくる。この露岩は地図の展望岩2で、ビューポイント。露岩の上からは、先ほど登った御前岳が美しい三角形に見え、そして東には、これから登る釈迦岳が小さく尖って見える。

 釈迦岳への登りにかかる手前で、前津江の田代へ下る登山道が分岐する。分岐を過ぎると、急な露岩の登りになる。
 この短い露岩帯には、足ががり手ががりは十分あるので、注意をして登れば危険性は少ない。

 露岩帯を登り終えると釈迦岳の山頂である。釈迦岳は福岡県の最高峰。山頂には一等三角点があり、石仏も祀られている。
 釈迦岳からの展望も素晴らしく、九州の中部から北部の山並みを見渡せる。

 釈迦岳から、すぐ先の普賢岳に向かう。
 釈迦岳から一旦下り、矢部越への分岐点から5分で普賢岳の山頂に着く。
 山頂には、白いドーム型の大きなアンテナが立っているが展望は良く、ベンチもあるので休憩するのにはちょうど良い。

 普賢岳から矢部越へ向かう。先ほどの分岐点まで引き返して、尾根を南方向へ下り、矢部越で林道に出会う。

 矢部越から道標にそって杣道に入る。矢部越のすぐ下には、やや大きなオオキツネノカミソリの群落があり、花はちょうど見頃。
 オオキツネノカミソリは、この群落から300mほど続く。

 杣道は、蛇行する林道をショートカットしながら下り、途中には2カ所のワサビ田の跡もある。杣道はやがて、矢部越から御前岳への登山口へ通じる林道に出会う。

 そこから林道を下り、大きくカーブするところに「八ツ滝」の看板がある。看板の上流30mほどのところには、豊かに流れ落ちる大きな滝があり、真下まで行くことができる。
 「八ツ滝」から林道をさらに1.4km、20分ほど下って出発地点に戻った。

 下山後、矢部村部村大字北矢部字神ノ窟にある「八女津媛神社」を訪ねた。この神社は1300年の歴史があるとされ、八女の地名が起ったと言われるところ。
 境内には大きな窟があり、その周辺にはイワタバコが自生していて、花はちょうど見頃であった。
 
八ツ滝

 
釈迦岳にある一等三角点


ウバユリ
 
 
ツチアケビ

 
ホトトギス

   
ノリウツギ

 
 
オオカメノキの実

 
クサアジサイ

 
  
ママコナ

 
キンミズヒキ

 
フジバカマ

  
アキノタムラソウ


コセンダングサ

 

ヒメキンミズヒキ

 
ダイコンソウ

  
オトギリソウ

 
ミズタビラコ


ネジバナ

 

矢部越からの下山道

   
白花ミズヒキ


ミズヒキ

 

下山後に訪ねた八女津姫神社                   と境内に咲くイワタバコ



 















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