福智山(900.6m)〜鷹取山(620m)  福岡県

経路概念図 クリックで拡大

 
 
福智山山頂

 
彦山川からの眺め


ノヒメユリ


 2010年8月3日

 往路は、福智町の上野峡から八丁を経て山頂へ。帰りは、上野越から鷹取山を往復して出発地に戻った。距離は11.5km、所要時間は5:55であった。

 町営の無料駐車場から出発する。城山橋のたもとにあるバス停「上野峡入り口」の横から、白糸ノ滝方向へ車道を進む。この車道には、2カ所に駐車場がある。
 車道の終点にある駐車場の手前に白糸ノ滝を示す道標があり、そこから山道に入る。道標から白糸ノ滝までは200mほど。

 滝の水は少な目であるが、25mの高さから流れ落ちる様は、一服の清涼感がある。

 登山道は滝の北、左側へ通じており、ここから急坂が続く。自然林の中を登り、尾根筋に出たところは露岩になっていて、この露岩からは南の展望が開けている。しかし、この日は霞んで遠景はぼんやり。

 さらに登ると、有名な一本桜「虎尾桜」への道が分岐する。「虎尾桜」へ通じる登山道と桜の状態を把握するために、「虎尾桜」まで往復する。
 「虎尾桜」までの登山道は梅雨の傷みは殆どなく、谷筋に立つ「虎尾桜」は葉をたくさん茂らせていて、花の時期が楽しみである。

 分岐まで引き返して、八丁へ向かう。この分岐から地図のAまではヒノキ林の中を通る。途中で出会う林道は横断し、さらに登ると傾斜はやや急になる。地図のAから先は自然林で、傾斜が緩やかになると草原に出る。草原には背の低いササ原も現れる。

 八丁は鈍頂で標識はなく、小石を積んだ高さ1mほどのケルンが目印。八丁から少し下り、鞍部からひと登りで福智山の山頂に着く。

 山頂からの眺めはぼんやり。見通しが良いときは、貫山や英彦山、三郡山の山並も見えるが、この日は、写真に収められないほどに霞んでいる。

 福智山から鷹取山へ向かう。地図の水場の水は冷たく、暑さで疲れた体には心地よくて旨い。途中の上野越は十字路で、直進すれば鷹取山、右折すれば福智山ダム、南へ下れば上野峡である。

 上野越から鷹取山を往復して、上野峡へ下る。出会う林道は横断して下る。地図のD〜Eまでは岩が累積する谷底を下るが、梅雨の大雨による傷みは少なくて、危険なところははない。

 地図のE地点からは谷沿いの登山道を下り、人家が始まるところで車道に出会い、そこからは舗装道路を歩いて出発地の駐車場に戻った。

 今回のルートの大半は樹林の中で、夏場でも歩いやすい。しかし、草原は日陰がなくて、十分な日よけ対策が必要である。
 草原ではオミナエシが咲き始め、樹林ではツクツクボウシの初音も聞こえてきた。
 平地では30℃を超える暑い日が続く中、山には一足早く秋が近づいているようだ。

ヒオウギ

 

ヒオウギの花で羽を休めるベニシジミ


オトギリソウ


咲き始めたオミナエシ


ギボウシ


オカトラノオ


ホトトギス


カワラナデシコ

白いカワラナデシコ


町営の無料駐車場 今回の出発終着地


イヌトウバナ



オトシブミ


福智山から見た八丁


八丁にあるケルン


白糸ノ滝


自然林の中を通る登山道


アナグマ 距離は5mほど。
目があったが逃げることもなく、
落ち葉の中に鼻先をつっこんで餌をあさり続けていた。





Back