古処山(859.5m) 福岡県

経路概念図 クリックで拡大

 
山頂

 
  
小石原川から見た古処山


オオキツネノカミソリ

2010年7月25日

 朝倉市秋月の古処山キャンプ場跡から、山頂を経て八丁越ルートへ周回した。距離は8.9km、所要時間は4:10であった。

 この日の目的は、梅雨の大雨で傷んだ登山道の状況把握とキツネノカミソリの花。

 登山口の駐車場から少し登ると、登山道はえぐられ、路面には土石も堆積している。
 さらに登ると、渓流に架かる橋は流されて跡形もなく、次の橋も次の橋も流されていて、地図のAからBまでの間で五つの橋が流されている。

 橋が流されたところは幸いにも浅く、飛び石を利用して注意をしながら渡る。
 土石流で分断された登山道は分かりづらいところもあるが、新しい目印も付けられていて、目印にそって慎重に登る。

 古処林道終点の先からキツネノカミソリが現れ始め、たくさんのつぼみが立ち上がっている。しかし、開花は1〜2割ほど。この辺りが見頃になるのは、5〜6日先であろうか。

 登山道の傷みは水船の手前までで、水船を過ぎると傷みはなく、咲き始めたばかりのキツネノカミソリを見ながら登る。

 山頂からの眺めは霞に包まれ、写真にも収められないほど。一息入れて尾根を北西へ向かう。

 途中の馬攻めにもキツネノカミソリの小さな群落があるが、ここの花は既に盛りを過ぎ、花びらの先は白くなっている。

 なだらかな尾根をさらに下ると、一旦林道に出る。林道を少し下って再び登山道に入り、しばらく下ると国道322号に出合う。
 国道を400mほど南西方向に下ったところで、北西方向へ分岐する林道に入る。分岐から30mほどで旧八丁越の古道に出会い、古道と重なる登山道を下る。

 谷沿いに下る登山道の傷みを心配していたが、傷みは殆ど見られず、だんご庵を経て出発地点に戻った。

 今回のルートで登山道が大きく傷んでいたのは駐車場の先から水船の下までであった。旧八丁越の谷沿いの登山道の傷みは極めて軽く、下るのに支障はなかった。

 途中でお会いした登山者の話では、古処山から馬見山までの稜線も、大雨による傷みは全く見られなかったそうである。

 後日聞いた話では、同じ日に、古処山への同じ登りのルートで道迷いによる救助要請があったそうである。
 分断された登山道の通過には、慎重なルートの判断と注意が求められる。



登山道沿いの石仏


ウバユリ


登山道沿いの渓流


天然記念物 ツゲの原生林


登山道に姿を見せたキノコ


梅雨の大雨で傷んだ登山道 流された橋 


渓流に崩れ込んだ土石や樹木


八丁越へ通じる古道の石畳
今回はこの古道を下った





Back