古処山(859.5m) 福岡県


麦秋の筑紫平野

 
八丁越付近から見た古処山


山頂に自生するナシ

経路概念図 クリックで拡大


山頂


天然記念物ツゲの新緑


ヒメレンゲ

 2010年5月28日

 往路は古処山の北麓、嘉麻市千手にあるキャンプ場「遊人の杜」から「奥の院」を経て山頂へ。 帰りは、尾根を西へ進み「馬攻め」を経て出発地点に戻った。
 距離は4.1km、所要時間は2:50であった。

 国道322号から市道宮小路泉河内線(旧称林道南嘉穂線)に入り、2.6km進んだところに「遊人の杜」への大きな案内板がある。案内板にそって南折し、1.3kmほど進むと「遊人の杜」の駐車場に着く。トイレは、駐車場の先にあるキャンプ場にある。

 駐車場から歩き始め、キャンプ場の中を道なりに進むとゲートに出会う。
 ゲートの横をすり抜けて林道を登る。しばらく登ると写真の古い橋のところで林道が分岐し、分岐点には写真の道標がある。

 「奥の院」へは橋を渡り、橋のすぐ先にも道標がある。その道標のところから尾根に取り付く。

 急な尾根を少し登ると目印が現れ、踏み跡も次第にはっきりしてくる。登山道は照葉樹の古木が茂る中を通っていて快適だ。

 緩やかな登りから苔むした岩石帯になると傾斜は急になり、手足を使った登りになる。岩は石灰岩で滑りやすいところもあり、注意をしながら登る。
 しばらく登ると「奥の院」と言われる大きな岩の裂け目に出会う。裂け目の上の方には、珍しいチョックストーンも見える。
 そこからひと登りで「大将隠し」。ここも大きな岩の割れ目である。

 「大将隠し」を過ぎると傾斜は緩くなり、やがて縦走路に出合う。縦走路を西へ進み、祠がある山頂の手前で三角点を確認する。

 三角点の鋲は登山道沿いにあるが、背丈を超える岩の上に埋設されていて、普通に歩いていては気づかないところにある。
 この三角点には、最近まで測量用のポールが立てられていたので分かりやすかったが、今は取り除かれていて分かりづらくなっている。

 山頂にある国見岩は、古処山随一のビューポイント。大気の条件が良い時には、雲仙から久住の山並みまで見渡せるが、この日は少し霞んでいて遠くはぼんやり。足もとから広がる筑紫平野は麦秋の時期を迎え、黄金色に染まっている。

 山頂から尾根を西へ向かい、「馬攻め」を過ぎてしばらく下ると、北側に尾根のすぐ下まで延びている作業道が見えてくる。登山道は尾根の中央のすぐ南下を通り、やがて八丁越と「遊人の杜」への分岐点に着く。分岐点には道標があり、先ほどの作業道を横切って北へ下る。

 人工林の中を通る明瞭な登山道を下ると、先ほどの作業道に出会い、そこには古処山頂までの所要時間を書いた道標がある。なおも下ると林道に出会い、そこから林道に沿う方向に続く登山道に入り、往路に出会って駐車場に戻った。

 
留意事項:車道のゲート
 林道宮小路泉河内線から「遊人の杜」駐車場へ向かう車道にあるゲートは、7〜8月を除く定休日の火曜は閉められる。また、このゲートは、夕方から朝まで閉められることもあるので注意が必要である。
 ゲートの開閉状況に関する問い合わせは、「遊人の杜」へ。
 電話 0948−57−3154



   

1 キャンプ場「遊人の杜」の管理棟 


2 キャンプ場の先にあるゲート


3 ゲートの先にある分岐点
 A:奥の院を経て山頂へ
 B:馬攻めを経て山頂へ  
 今回はAルートを経て登り、Bルートを下山


 


コショウノキの実

ギンラン

  
マムシグサ

イワガラミ

 
ガクウツギ
 

4 途中の渓流


5 尾根道の巨木


奥の院へ続く尾根道


7 奥の院の手前から現れる苔むした石灰岩


ヒメウラシマソウ
 
 
ツクバネソウ

 
ニシキウツギ


8 奥の院への登り三角点の場所

9 奥の院 
上部にはチョックストーン



10 大将隠し

11-1 三角点

三角点         
 11-2 三角点

三角点の場所

12 下山路 
 八丁越方面と「遊人の杜」への分岐点





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