求菩提山(782m) 福岡県 


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山頂の上宮


岩岳川から見た求菩提山


滴るみどり


2010年5月5日

 この日は、求菩提山最短ルートの周回。
 山頂に近い座主坊園地の駐車場まで車で行き、そこから中宮を経て山頂へ。
 帰りは、史跡を巡るルートを歩いて駐車場に戻った。距離は3.9km、所要時間は2:00であった。

 車で県道32号から分岐する市道を座主坊園地へ向かう。市道は幅が狭く、離合場所も少ない。対向車が来ないことを願いながら1kmほどを進む。

 座主坊園地の駐車場は15台ほどの駐車スペースがあって新しいトイレもある。

 座主坊園地から苔むした石段を中宮へ向かう。途中の安浄寺跡は規模の大きな石垣が往時を物語っている。安浄寺跡から等高線に沿う平坦な道を東へ向かう。途中には獅子ノ口と呼ばれる水場があるが、資料館に尋ねたところ、日照りが続くときは涸れることもあるそうだ。

 中宮からは「鬼の磴」(おにのとう:磴は石段の意)と呼ばれる石段が山頂まで続く。石段の並びは複雑で段数を数えるのは難しいが、数えながら登ってみた。その結果、賽銭箱の下までの合計は780段。
 自信がないので、下山後に求菩提資料館に尋ねた結果は850段で、こちらが公式の数値。

 山頂から、一の岳へ続く縦走路を進む。山頂の後ろ側には「辰ノ口」と呼ばれる風穴があり、気温が低い時は白い蒸気の噴出を見ることがあるそうだ。

 山頂から400mほど進むと「胎臓界ゴマ場跡」に着く。ここで縦走路と別れ、五窟巡りコースへ進む。

 道沿いには、大日窟、普賢窟、多聞窟、吉祥窟、阿弥陀窟と続く。登山道は阿弥陀沓のすぐ手前で、「行者帰りの道」が分岐する。
 この行者帰りの道を下れば、求菩提資料館の近くに出る。

 阿弥陀窟から少し進むと登山道は分岐して、左は中宮の下へ続く。今回は右、座主坊園地へ続く道へ進む。分岐点のすぐ先には、石積みが半壊した氷室の跡がある。
 氷は集めた雪を踏み固めて作り、できた氷は貴重品として、夏まで中津の城下に出荷されたそうである。

 さらに進むと、みそぎ場跡に着く。みそぎ場に落ち葉の堆積などはなく、二筋の水が10mほど上から落ちている。あたりの雰囲気からして、現在も使われているのであろう。

 みそぎ場跡の先に座主坊館跡がある。座主坊とは最も位の高い人のことで、平たい樹林の中に、館の遺構が残っている。

 座主坊館跡のすぐ先で往路に出会い、終車場に戻った。

水場 獅子ノ口


中宮への参道(登山道)


スズシロソウ


禊ぎ場


中宮から山頂まで続く850段の「鬼の石段」





氷室跡


普賢の滝





八重桜


ヤブツバキ


ミツバツツジ


フッキソウ


マムシグサ





ミツバツチグリ

 
 
ヒメレンゲ

 
ヤマルリソウ


求菩提資料館で保存栽培されているヒメシャガ

  
 

 

 

シャクナゲ


クリンソウ 




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