釈迦岳(1229.5m)〜普賢岳(1231m)〜御前岳(1209m) 大分県

 

福岡県矢部村から見た稜線   普賢岳は釈迦岳の右斜め後方

 

1 
奥日田グリーンライン沿いの釈迦ヶ岳登山口
  手前下方向は御前岳登山口


   
 釈迦岳登山口の20m先左側
 にある道路のマーク


  
 登山口から続く作業道 最初の分岐を右へ


  
 作業道から山腹への分岐


  
 山腹のルート 踏み跡は薄いが次第に
 はっきりしてくる


       
 尾根出会にある境界標識    No54


  
 歩きやすい尾根道


 
 地図:尾根別れ 左へ下る


 
 地図:尾根別れのすぐ下の沢 給水ポイント
 
10
 沢の上部 踏み跡は薄いが目印が続く


 
11
 釈迦ヶ岳、御前岳縦走路出会にある道標


 
12
 釈迦ヶ岳への登りにある岩場
  手がかり足がかりは十分ある

13 釈迦ヶ岳から見た御前岳

 
14
 展望岩から見た右、釈迦が岳と 
  左、レーダーが立つ普賢岳山頂

15 御前岳山頂手前の分岐点 下山は
  ここから右方向、田代登山口へ向かう

    
16 上記分岐の左側のある道標

   
17 釈迦岳山頂

 
経路概念図 クリックで拡大



 
 
2010年5月2日

 日田市前津江町田代の奥日田グリ−ンライン沿いにある釈迦ヶ岳登山口から標記3座を周回した。
 距離は8.2km、所要時間は3:42であった。

 今回の登山口から釈迦ヶ岳へ向かうルートは、最近拓かれたそうである。

 釈迦ヶ岳登山口、写真1は、御前岳登山口から東へ300mほどのところ。登山口の20m東には写真2の道路標識がある。

 登山口から幅1.5mほどの作業道を登る。しばらく登ると作業道は分岐し、右方向へ進む。写真3

 人工林の中を通る作業道をジグザグに登ると写真4の道標があり、そこから山腹に取り付く。踏み跡は薄いが、次第にはっきりしてくる。・写真5 目印にそって登ると、やがて尾根に出る。写真6

 尾根筋は自然林で歩きやすく、写真7 シャクナゲも点在する。しかし、シャクナゲは裏年のようで、つぼみは全く見あたらない。

 尾根をしばらく進んだところで、写真8の道標に出会う。道標にそって尾根と別れ、南東へ20mほど下ると流れに出会う。写真9 この流れは登りの給水ポイント。

 沢に沿ってしばらく進むと、流れはなくなり、歩きやすい所を選びながら登る。写真10 幅の広い涸れ沢を詰めると、釈迦岳と御前岳を結ぶ縦走路に出会い、そこには写真11の道標がある。

 縦走路の出会いから南東向かい、釈迦岳への岩場を登る。写真12 岩場には、足がかり手がかりがたくさんあって、容易に通過。

 釈迦岳の頂きからは、白いレーダーが立つ普賢岳がすぐそこに見え、南には八方ヶ岳も見える。

 釈迦岳から、北東へ少し下って登り返すと白いレーダーが立つ普賢岳。

 普賢岳から釈迦岳へ引き返し、御前岳へ向かう。
 先ほど登ってきた釈迦ヶ岳登山口への分岐を過ぎたところで展望岩に立ち寄る。

 展望岩は縦走路のビューポイント。ここからは、前方に美しい三角錐の御前岳が見え、振り返ると、
今登ってきた釈迦岳と普賢岳も見える。

 縦走路を進み、御前岳山頂の手前で登山道が分岐する。下山は、この分岐から北東へ下る。

 御前岳の山頂からは津江や八女の山並みが幾重にも重なって見える。

 御前岳からすぐ下の分岐点まで引き返し、御前岳登山口へ向かう。この分岐点には写真15、16の道標があり、「シオジの原生林」と「御前岳湧水」を期待して下る。

 登山道は良く保全されていて歩きやすく、ブナも芽吹いて心地よい。尾根から沢筋へ下ったところで数本の大きなシオジを見る。さらに下るとオオキツネノカミソリが現れ、道沿いに続く。

 なおも下ると、写真19の道標があり、足もとには「田代岩屋」を示す小さな道標があって「岩屋まで2分」とのこと。この道標を見て、岩屋に立ち寄る。地図E・写真20

 岩屋から登山道へ引き返して、さらに下る。シオジの原生林には看板があると思って進むがが、看板は見つけることができないまま、なおも下る。
 下山後、シオジの原生林について尋ねたところ、道標にある「シオジの原生林」とは御前岳登山口へ下る谷筋一帯をいうそうで「看板は設置していない」とのこと。

 小さな流れ、地図F・写真21を渡ってしばらく下ると「湧水源」の道標に出会う。写真22

 道標にそって50mほど進むと、谷に堆積した岩のあちらこちらから水が涌き出していて、球磨川水源を思い起こさせる豊かな水量。
 湧き出す水を口に含むと冷たくて旨い。しかし、ここにも説明板はなく、その規模から縦走路の分岐に表示されていた「御前岳湧水」であろうと推測して下る。
 下山後に確認したところ、「御前岳湧水」に間違いないとのこと。

 湧水源をあとに、さらに下ると古い作業道に出会いその先で工事中の堰堤に出会う。堰堤の手前に山側・北へ進む目印があり、登山道は目印の方向へ進むのかも知れないと思ったが、この日は堰堤の工事が行われていなかったので、工事用の道路を下る。

 下山後、堰堤工事区間の通行について確認したところ、工事があっている時は、工事区間の登山道を変更するとのこと。
 工事中の登山道は、下山時には先述の目印のあたりから山側・北に進み、地図のK、写真26へ下り、登りはその逆になるそうで、工事期間は2011年3月までの予定となっている。

 造成中の堰堤から工事用の道路を400mほど下ると、地図J、写真25の御前岳登山口に出る。
そこからは、奥日田グリーンラインを東方向へ歩いて釈迦岳登山口に戻った。

 今回は、初めて釈迦岳登山口から縦走路出会までと御前岳から先の下山路を歩いたが、花や自然林それに湧水源などもあって、魅力に満ちた周回路であった。
 次は、キツネノカミソリが咲く頃に訪ねたい。



ソウシチョウ ウグイスの仲間
ペットとして飼われていたものが、
近年、九州の山でも急速に増え、生態系
への影響が懸念



開き始めたツクバネソウ


ジロボウエンゴサク


ハルトラノオ


ワチガイソウ


アオイスミレ


ラショウモンカズラ


ヒメレンゲ


シロモジ


倒木のウロに作られたミソサザイの巣


クロモジ


ブナの芽吹き


ヤブツバキ


オオキツネノカミソリの群落


ムシカリ


ミツバツツジ

  
  
18 地図C シオジの林
  下山後に尋ねたところ、シオジはこの谷
  一帯に自生をしているそうである



23 地図G 御前岳湧水 一帯にはたくさん
  の湧水口があり、豊富な水が涌きだしている



   
19 田代岩屋への分岐にある道標


24 湧水源から30mほど下の豊かな流れ
  この流れは全て湧水



20 地図E 大きな田代岩屋

  
25 今回下山口とした御前岳登山口
  釈迦岳登山口は手前左方向へ300m


21 地図F 渡渉地点 流水の幅は1mほど

  
22 御前岳湧水への分岐にある道標

 
26 地図K 御前岳登山口付近の堰堤工事
  が行われる間の臨時的な登山口
  この日、工事は行われていなかったが、工事
  は今年度一杯続く予定とのこと。





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