求菩提山(782m) 福岡県


求菩提山

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2010年4月24日

 求菩提資料館下の駐車場から、山頂を経て五窟巡りコースへ周回した。距離は6.9km、所要時間は3:10であった。

 求菩提山の麓を流れる岩岳川のほとりでは水車が回り、空にはたくさんの鯉のぼりが泳いでいて、いつもは静かな山里も躍動感にあふれている。

 出発地の駐車場から、県道32号を北へ向かう。途中には写真の水場があり、水は豊かに流れ出している。

 しばらく進むと、県道32号から市道が南西方向へ分岐をしていて、そこには「求菩提登山道」の大きな道標がある。 道標にそって市道へ入り、分岐から900mほどで、駐車場とトイレがある座主坊園地に着く。
 車はここまで入ることが可能で、歩く距離を短縮する場合に利用できる。

 座主坊園地から、参道と重なる登山道を登り、中宮からは、「鬼の石段」と呼ばれる石段が山頂まで続く。
 山頂には上宮があり、周辺は大きな木立で、展望は得られない。

 山頂からは、一ノ岳へ続く尾根道を進む。山頂から400mほどで、胎臓界護摩場跡に着く。ここは五窟巡りへの分岐点で、道標を確認して五窟巡りのコースへ入る。

 求菩提山一帯は修験の道が複雑に通っていて、五窟巡りコースもその一部。最初に出会うのが「大日窟」。その先は「普賢窟」「多聞窟」「吉祥窟」と続き、「行者帰りの道」への分岐を過ぎたところが「阿弥陀窟」である。

 「阿弥陀窟」から少し引き返して「行者帰りの道」へ周回する予定である。しかし、今回は登山道の状況を確認するために、「阿弥陀窟」から500mほど先、往路に出会う地図のA地点まで進んでから引き返すことにする。

 途中には、座主坊園地への分岐がある。その分岐から座主坊園地の方向へ少し進んだところに氷室跡があり、ちょっと寄り道をして氷室跡を訪ねてみた。
 氷室は20m×10mほどの大きさで、積まれた石垣は半壊しているものの往時を偲ばせる大きな遺構である。
 氷室の説明板によると、氷は雪で作り、できた氷は貴重なものとして夏まで販売されていたそうである。

 氷室から少し引き返して、地図のA地点へ向かう。A地点で往路に出会い、そこから「阿弥陀窟」へ引き返す。

 「阿弥陀窟」の先から「行者帰りの道」へ進む。杉木立の中をジグザグに下り、しばらくすると舗装をされた市道に出会う。そこからは市道を歩いて出発地点に戻った。

県道沿いの水場


県道から座主坊園地への分岐点


市道沿いの石仏


参道に枝垂れるカエデの新緑


安浄寺跡の石垣


座主坊園と中宮の間にある水場 獅子ノ口


中宮


中宮から上宮まで続く鬼の石段


ヤマブキ 八重種


山頂の上宮


大日窟


クロモジの新芽


ちょうど見頃 求菩提資料館のシャクナゲ園


阿弥陀窟


石積みが往時を物語る氷室跡


県道32号沿い、岩屋地区にある岩洞窟
天井に描かれているのは迦陵頻伽(かりょうびんが)





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