福智山(900.6m)〜鷹取山(620m) 福岡県

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山頂の祠

 

彦山川から見た福智山


満開のソメイヨシノに密を求めてやってきたメジロ


 2010年3月22日

直方市内ヶ磯にある福智山池沿いの駐車場から、筑豊新道を経て山頂へ。帰りは上野越か
ら鷹取山を往復して出発地点に戻った。距離は11.8km、所要時間は5:50であった。

福智ダムを周回する車道は、昨年夏から通行止めが続いている。下山後、通行止めの予定
を直方市役所に尋ねたところ、通行止めは今年4月1日から解除されるそうである。

 この日の目的は、筑豊新道の状況調査。この登山道を歩くのは十数年ぶり、懐かしいル
ートである。

 駐車場近くのサクラはそろそろ見頃。たくさんのメジロが密を吸っている。
 駐車場から車道を進み、登山道が分岐する「瀬々里橋」へ向かう。
「瀬々里橋」のすぐ手前にある登山道の分岐点には、写真の道標があり、道標にそって登山道へ入る。登山道は蛇行する林道をショートカットしながら登り、大塔別れに着く。

 筑豊新道は、そこから林道を50mほど南東へ進んだところから分岐している。
 筑豊新道への分岐点には、注意を促す写真の看板が二つあってとまどった。一つは「登山禁止」の看板。もう一つは「中級者以上の利用」との看板である。

 しばらく思案したが、登ってみて危険な所に出会えば無理をせずに引き返す事にして筑豊新道へ入る。しばらく登ると、登山道をふさぐように倒れた樹木を取り除く作業中の人に出会った。その人は福智山を知り尽くしたベテランさんのようで、登山道の状況を訪ねると「注意をして登れば大丈夫」とのこと。

 登山道は明瞭で、真新しい足跡も付いている。谷に沿ってさらに登ると、昨年の夏に起きた土石流の跡が続く。土石流跡の表面は安定をしており、危険を感じる状況にはない。
 途中には岩場もあるが距離は短く、足場もしっかりしているので注意をして通過すれば、危険を感じることはない。

 水流が途絶えてしばらく登り、傾斜が緩くなると上野越から福智山山頂へ通じる登山道に出会う。ここにも、先ほどの分岐にあったものと同じ「登山禁止」と「中級者以上の利用」の二つの看板がある。

 これらの二つの看板にはとまどいを感じるので、下山後、直方市役所に尋ねてみた。その結果、昨年筑豊新道で不幸な事故が起き、かわりの登山道もあることから「筑豊新道は閉鎖をする方向で検討中」とのこと。

 登山道の出会いから福智山の頂きまでは近く、山頂からの展望は360度。しかし、この日は淡い煙霧で、関門海峡などの遠景はぼんやり霞んでいる。

 福智山の頂から往路を引き返し、上野越を経て鷹取山へ向かう。  鷹取山からは、遠賀川の流れに沿う菜の花の黄色い帯の先に、六ヶ岳の山並みが見える。

 鷹取山から上野越まで引き返し、道標に沿って内ヶ磯方向へ下る。薙野にある四阿風の休憩施設まで下ると、白いコブシの花が咲き始め、足もとにはの綿毛に包まれたようなサツマイナモリの花も咲いている。

 薙野からは林道をショ−トカットしながら下り、往路で分かれた筑豊新道の分岐点に出会う。分岐点からは往路を引き返して出発地点に戻った。

福智山ダム


福智山ダム沿いにある瀬々里橋手前の登山道分岐点


水量豊かな渓流


筑豊新道への分岐にある「登山禁止」の標識


左の標識と同じところにある「中級者以上
の利用」との標識



地図D地点付近の土石流の跡


アオキの実


福智山山頂から見た 平尾台 貫山


鷹取山から見た遠賀川河川敷の菜の花と六ヶ岳
 

ヤブツバキ
 

サツマイナモリ


ムラサキケマン


咲き始めたコブシ



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